【2026年版】科学的介護情報システム「LIFE」とは データ提出・利用方法を解説!

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2021年2月19日厚生労働省老健局老人保健課は、「科学的介護情報システム(LIFE:旧CHASE/VISIT)」の活用等について厚生労働省へのデータ提出等が要件となる加算・LIFEの利用申請の方法等についての事務連絡を発行しました。令和3年度介護報酬改定において、科学的に効果が裏付けられた自立支援・重度化防止に資する質の高いサービス提供の推進を目的とし、LIFE を用いた厚生労働省へのデータ提出とフィードバックの活用による、PDCA サイクル・ケアの質の向上を図る取組を推進することとなりました。
- 科学的介護情報システム「LIFE」とは
- 2024年10月に新LIFEシステムに完全移行
- 科学的介護情報システム「LIFE」へのデータ提出・利用申請手続き方法
- LIFEへ登録する項目・情報
- LIFEへのデータ提出方法(取り込み方法)
- データ提出及びフィードバック機能の利用について
- 2024年介護報酬改定 LIFEの活用等が要件に含まれる加算
- 介護ソフト導入やアップデート等にICT導入支援事業補助金が対象になる見通し
- 2024年8月以降のお問い合わせ受付体制について
- まだまだ本音を言うとLIFEはやばい問題点を含んでいる
- 2024年-2026年厚生労働省Q&Aまとめ
- 今後も介護報酬改定でLIFEの利用が必須化されることはおそらく無い
科学的介護情報システム「LIFE」とは
科学的介護情報システム「LIFE」とは、利用者の情報や介護サービス提供に関する内容のデータを厚生労働省へ提出することと、データ解析によるフィードバックの活用によって、科学的に裏付けられた介護の実現を目指しサービスの質の向上を図る取り組みをするためのシステムです。
厚生労働省では、自立支援等の効果について科学的に裏付けられた介護を実現するために必要なデータ収集・分析するためのデータベースとして「CHASE」の構築を行い、令和2年5月より試験運用したいました。
令和3年4月1日よりVISIT(通所・訪問リハビリテーションの質の評価データ収集システム)と統合し、LIFE(科学的介護情報システム/Long-term care Information system For Evidence/ライフ)となりました。
2024年10月に新LIFEシステムに完全移行
2024年8月からシステムが刷新され、新LIFEに移行となりました。(完全移行は2024年10月)

令和6年度介護報酬改定での新LIFEシステム関連の変更点
要点 1|新 LIFE システムへの移行
令和6年度改定に合わせて、従来の LIFE システムが新 LIFE システムに刷新されました。これにより入力画面の見やすさや操作性が向上し、電子請求受付システムのID・パスワードでログイン・パスワードリセットや様式情報の登録、問い合わせ内容の確認などが容易となります。
利用登録と移行作業は令和6年4月22日〜7月31日に実施され、8月1日から新システムでのデータ登録が可能になります。すべての介護施設・事業所で利用登録が必須です。
要点 2|アウトカム評価の充実
LIFE によるデータ提出を通じ、介護の成果(アウトカム)評価が強化されました。例えば、入所時の機能状態や排泄支援に関する項目が追加され、ADL維持等加算における評価要件が厳格化されています。こうした見直しにより、介護の質向上や重度化防止の取り組みがより適切に評価されるようになっています。
要点 3|データ提出項目とタイミングの統一
従来は加算ごとに評価項目名や提出タイミングが異なり、重複入力や管理負担が課題でした。
令和6年度改定では、項目名・評価指標の統一とともに、データ提出頻度を少なくとも「3か月に1回」に統一しました。これにより複数加算を算定するケースでも、評価・提出のタイミングが揃えやすくなっています(従来は加算ごとに異なるタイミングでした)。
要点 4|フィードバック機能の見直し
フィードバックはこれまで Excel 形式で提供されていましたが、新システムではブラウザ上で操作可能になり視認性が向上します。また、複数時点での自施設データ比較や、全国の類似事業所・利用者との比較が可能になります。これにより各施設が自施設の介護品質や改善点をより分かりやすく把握できるようになります。
要点 5|LIFE 利用が加算算定条件に含まれる
新 LIFE システムでのデータ提出・フィードバック活用は、科学的介護推進体制加算等の介護報酬加算の算定要件となっています(複数のサービス種類で対象)。これにより、LIFE を活用した PDCA サイクルの実践が、介護報酬向上につながる仕組みとなっています。
科学的介護情報システム「LIFE」へのデータ提出・利用申請手続き方法
介護事業所においては、LIFE への利用申請手続き、データ入力及びフィードバック機能の利用が必要です。
新科学的介護情報システム(新LIFE)の利用方法(2024年8月以降)
電子請求受付システム(介護)のログイン ID、パスワードで新規登録 → 職員情報・利用者情報・様式情報等の登録
利用申請手続きについて
LIFE はWEBシステムであるため、インターネットに接続できる環境が必要です。電子請求受付システム(介護)のログイン ID、パスワードで利用登録します。旧LIFEを使っていた場合にはバックアップをとり新LIFEへの移行が必要です。(旧LIFEシステムは2024年8月1日に稼働停止)
LIFE システムの利用には、国民健康保険団体連合会(国保連合会)で提供する電子請求受付システム(介護)の ID・パスワード及び電子請求受付システム(介護)上でセキュリティ用メールアドレスの設定が必要となります。
LIFEの利用申請のURL
https://life-web.mhlw.go.jp/home
LIFE新規利用申請用のログイン画面(国保連ID/パスワード利用)
https://life-web.mhlw.go.jp/care-facility-login
LIFEの操作マニュアル等のWEBサイト
https://life-web.mhlw.go.jp/help
LIFEへ登録する項目・情報
LIFEへ登録する介護サービス利用者の情報は2種類あります。
利用者情報(介護サービス利用者の氏名等の基本的な情報)
介護サービス利用者の氏名等の基本的な情報をLIFEに提出することで、科学的介護推進加算を算定できる見通しです。
様式情報(計画書等の各種様式の情報)
個別機能訓練加算、リハビリテーションマネジメント加算、ADL維持等加算、褥瘡マネジメント加算、排せつ支援加算、口腔衛生管理加算、口腔機能向上加算などの計画や評価様式に記載する項目の情報をLIFEに提出することが加算の算定要件として求められている加算が、2021年介護報酬改定では新設されます。
LIFEへのデータ提出方法(取り込み方法)
LIFEへ提出するデータの登録方法は2種類あります。

介護ソフトからCSVファイルを出力してLIFEに情報提出する場合は、LIFEに対応している介護ソフトに入力してある提出しなければならない情報をダウンロードし、LIFEにログインしてファイルのアップロードを行い提出します。

評価結果を直接LIFEに打ち込んで情報提出する場合は、評価した結果をLIFEにログインして一人一人の入力フォームに打ち込んだり、選択項目を選択したりしていきます。
介護記録ソフト等で記録している情報をCSVファイル形式で出力し、LIFEへの取り込みを行います。CSVファイル形式で取り込みする方法を利用する場合には、介護記録ソフトがLIFEのフォーマットでのCSVファイル出力に対応している必要があります。CSVファイルを取り込む時には規定の方法でないとエラーが発生します。
LIFE(CHASE)のWEBシステムの入力フォームから手入力を行います。WEBシステムの入力フォームから手入力をする方法は介護記録ソフトの対応の有無にかかわらずすべての人が利用できます。
データ提出及びフィードバック機能の利用について
各加算の詳細な要件は、今後通知等で示しされる予定ですが、原則として、今回示された様式(現時点では仮)の項目についてデータ提出をする予定です。
なお、データの提出は、各加算の様式等における見直しの頻度等に応じたタイミングを予定(加算算定できる月とは必ずしも一致しない)としています。
LIFE へのデータの頻度
LIFE へのデータ入力の頻度は加算ごとに異なっています。
LIFEへのデータ提出の期日とフィードバックの方法
LIFEへのデータ提出は、サービス提供月の翌月の 10 日(4月サービス分は、5月 10 日)までに行うことになっており、そのデータの解析結果等のフィードバックについては、サービス提供月の翌月中に、LIFE のWEBサイトを通じて実施予定となっています(PDF 形式で出力されダウンロードできる予定)。詳しくは以下の記事で紹介しています。
介護事業所等においては、解析結果等のフィードバックの活用による、PDCA サイクルとケアの質の向上を図る取組を行っていただく必要があります。
LIFEへのデータ登録・フィードバックのマニュアル
LIFEへのデータ登録・フィードバックの活用を通じて、事業所・施設におけるケアの質向上に向けた取り組みを支援するために、データ精度の管理に資するようなガイドライン(手引き)があります。詳しくまとまっているのでこのマニュアルを一読することがオススメです。

2024年介護報酬改定 LIFEの活用等が要件に含まれる加算
加算を算定するためには、LIFE へのデータ提出とフィードバック機能の活用による PDCA サイクルの推進・ケアの向上を図ることが求められます。
施設系
- 科学的介護推進体制加算(Ⅰ)
- 科学的介護推進体制加算(Ⅱ)
- 個別機能訓練加算(Ⅱ)
- ADL維持等加算(Ⅰ)
- ADL維持等加算(Ⅱ)
- リハビリテーションマネジメント計画書情報加算
- 理学療法、作業療法及び言語聴覚療法に係る加算
- 褥瘡マネジメント加算(Ⅰ)
- 褥瘡マネジメント加算(Ⅱ)
- 褥瘡対策指導管理(Ⅱ)
- 排せつ支援加算(Ⅰ)
- 排せつ支援加算(Ⅱ)
- 排せつ支援加算(Ⅲ)
- 自立支援促進加算
- かかりつけ医連携薬剤調整加算
- 薬剤管理指導栄養マネジメント強化加算
- 口腔衛生管理加算(Ⅱ)
居宅系サービス
- 科学的介護推進体制加算
- 個別機能訓練加算(Ⅱ)
- ADL維持等加算(Ⅰ)
- ADL維持等加算(Ⅱ)
- リハビリテーションマネジメント加算(A)ロ
- リハビリテーションマネジメント加算(B)ロ
- 褥瘡マネジメント加算(Ⅰ)
- 褥瘡マネジメント加算(Ⅱ)
- 排せつ支援加算(Ⅰ)
- 排せつ支援加算(Ⅱ)
- 排せつ支援加算(Ⅲ)
- 栄養アセスメント加算
- 口腔機能向上加算(Ⅱ)
介護ソフト導入やアップデート等にICT導入支援事業補助金が対象になる見通し
LIFEに対応した介護ソフト導入等に対する補助について様式の作成のために介護ソフトに入力したデータを、LIFE へのデータ連携により提出する場合は、介護ソフトの導入やアップデート等にあたり、ICT導入支援事業(地域医療介護総合確保基金)等の利用が可能な場合があります。令和3年度の介護報酬改定にあわせたICT導入補助金の積極的な活用について都道府県から追って公表がある見通しです。

2024年8月以降のお問い合わせ受付体制について
2024年8月以降の新LIFEでは、LIFEヘルプデスク(厚生労働省)でお問い合わせに一元化されています。
2021年10月1日以降、LIFE の機能全般や新規利用申請に関するお問い合わせは、LIFEのWEBサイトの「お問い合わせフォーム」にて「LIFE ヘルプデスク」宛てにお問い合わせすることとされていました。LIFEは新しく始まった取り組みで、複雑なシステムなので不明点や疑問点もいろいろ出てきますよね。急を要する場合のみ、電話にてお問い合わせも可能で、厚生労働省老健局老人保健課が電話対応を行うとのことです。
LIFEのWEBサイトのヘルプデスク「お問い合わせフォーム」
「科学的介護情報システム(LIFE)のWEBサイト」内にLIFEヘルプデスクのページがあり、既存のQ&Aや説明書類などで解決できない場合には問い合わせフォームから問い合わせが可能です。(問い合わせ方法は後述します)
2021年10月1日から2021年10月31日までのLIFEヘルプデスクお問い合わせ先電話番号(厚生労働省老健局老人保健課)
・緊急時電話番号:042-340-8819
※上記番号(従来の利用申請ヘルプデスクと同じ電話番号)にお掛けいただくと厚生労働省老健局老人保健課に転送されます。
※受付時間:平日 10:00~16:00(年末年始を除く。)
まだまだ本音を言うとLIFEはやばい問題点を含んでいる
なお、この記事では2021年から開始されたLIFEについて、肯定的な側面を中心に解説してきましたが、筆者個人としては厚生労働省が考えたLIFEの仕組みにはいろいろ課題・問題点が満載なような気がしているので、あまり介護の専門家や厚生労働省の官僚は語っていない闇の部分については以下の記事で語っています。
2024年-2026年厚生労働省Q&Aまとめ
令和3年度(2021年)から本格的にスタートした科学的介護情報システム「LIFE」は、2024年8月にシステムが刷新され、「新LIFE」に移行となりました。昔から色々な疑問が出ていますが、新LIFEに変わった2024年から、2026年までの厚生労働省からLIFEや科学的介護推進体制加算などの加算の算定要件について出てきたQ&Aをまとめました。
今後も介護報酬改定でLIFEの利用が必須化されることはおそらく無い
2024年の介護報酬改定では、LIFEの利用が必須化されるのではないかという専門家の意見も散見されていましたが、あくまでもポジショントークであり、LIFEのシステムの進捗状況や、情報提出の仕組みに課題が多いこと、フィードバックの質が未熟である点などを踏まえると、まだまだ介護事業所にLIFEの活用を必須にするというところには程遠い状況でした。実際に、専門家やセミナー講師が「2024年の介護報酬改定ではLIFEの利用が必須になる!」と煽っていましたが、活用していなくても何らペナルティはありません。2027年の介護報酬改定ではLIFEができてから6年ですし、人工知能などの進化もめまぐるしいのでさすがに科学的介護の形ができてきて活用を今以上に促進する動きもあるかもしれませんね。しかし、今の厚生労働省から発せられる情報を見ている限り、発足時と情報の質や主張は変化なく、フィードバックなども多きく進歩した印象はありません。加算として売り上げにはなりますが、業務量もかかるものなので、ある程度割り切って関わっていくのが良いと思います。
科学的介護情報システム(LIFE)の情報
科学的介護推進体制加算のLIFE提出
個別機能訓練加算(Ⅱ)のLIFE提出
LIFEとうまく付き合うために
2024年・2025年・2026年
介護保険・介護報酬改定の最新情報
令和6年~8年 地域区分(介護)区市町村の等級一覧(2024年4月~)
介護保険区分支給限度基準額一覧(要支援・要介護)
2024年介護報酬改定後の介護保険サービスごとの介護報酬・単位数
令和6年度介護報酬改定では、4月に変更となる内容と、6月に変更になる内容があります。例えば、訪問介護費の場合、基本報酬部分は4月から、処遇改善加算等は6月から変更という2段階での変更が生じることがあります。詳細は各記事に添付している厚生労働省のサイトからご確認ください。
介護保険の居宅サービス介護給付費単位数(対象:要介護)
- 居宅介護支援費 2024年4月からの介護報酬・単位数一覧
- 訪問介護費 2024年4月/6月からの介護報酬・単位数一覧
- 訪問看護費 2024年6月からの介護報酬・単位数一覧
- 訪問リハビリテーション費 2024年6月からの介護報酬・単位数一覧
- 通所介護費(デイサービス) 2024年4月/6月からの介護報酬・単位数一覧
- 通所リハビリテーション費(デイケア) 2024年6月からの介護報酬・単位数一覧
- 短期入所生活介護費(ショートステイ) 2024年4月/6月からの介護報酬・単位数一覧
- 居宅療養管理指導費 2024年6月からの介護報酬・単位数一覧
- 福祉用具貸与費 2024年4月からの介護報酬・単位数一覧
地域密着型サービスの単位数改定内容
- 地域密着型通所介護費(小規模デイサービス) 2024年4月/6月からの介護報酬・単位数一覧
- 認知症対応型共同生活介護費(認知症グループホーム) 2024年4月/6月からの介護報酬・単位数一覧
- 小規模多機能型居宅介護費(認知症グループホーム) 2024年4月/6月からの介護報酬・単位数一覧
介護予防サービス(対象・要支援)
- 介護予防支援費 2024年4月からの介護報酬・単位数一覧
- 介護予防訪問看護費 2024年6月からの介護報酬・単位数一覧
- 介護予防居宅療養管理指導費 2024年6月からの介護報酬・単位数一覧
- 介護予防短期入所生活介護費(要支援のショートステイ) 2024年4月/6月からの介護報酬・単位数一覧
- 介護予防訪問リハビリテーション費 2024年6月からの介護報酬・単位数一覧
- 介護予防通所リハビリテーション費 2024年6月からの介護報酬・単位数一覧
介護予防・日常生活支援総合事業費(要支援・事業対象者)の改定内容
施設サービス等介護給付費単位数の改定内容
- 介護福祉施設サービス費(特別養護老人ホーム) 2024年4月/6月からの介護報酬・単位数一覧
- 介護保健施設サービス費(介護老人保健施設:老健) 2024年4月/6月からの介護報酬・単位数一覧
- 介護医療院費 2024年4月/6月からの介護報酬・単位数一覧
- 特定施設入居者生活介護費(介護付き有料老人ホームなど) 2024年4月/6月からの介護報酬・単位数一覧
2024年(令和6年)介護報酬改定で特徴的な加算・制度
- 介護施設の協力医療機関とは?【2027年4月に義務化】
- 協力医療機関連携加算とは?単位数・算定要件・厚労省Q&A
- 高齢者虐待防止措置未実施減算の算定要件・対象・単位・厚労省Q&A
- 居宅介護支援の「特定事業所加算」算定要件
- 生産性向上推進体制加算の算定要件
- 見守り機器等のテクノロジーとは?生産性向上推進体制加算
- 【2026年版】科学的介護情報システム「LIFE」とは データ提出・利用方法を解説!
- 科学的介護情報システム(LIFE)2024年-2026年厚生労働省Q&Aまとめ
- 個別機能訓練加算(Ⅰ)サービス種別ごとの単位数・算定要件【2024/2025年】
- 認知症チームケア推進加算の算定要件 必要資格や研修を解説!
- 2024年(令和6年)6月からの「介護職員処遇改善加算」
- 2024年~ 居宅ケアマネのオンラインモニタリングの条件・要件
- 認知症介護基礎研修 eラーニングの内容・2024年義務化の対象者などを解説!
- 2025年から経営情報報告義務「介護事業財務情報データベースシステム」とは?
利用者負担軽減の仕組みの改定
補足給付(負担限度額認定)に関わる見直しは、以下のとおりです。
令和6年8月1日施行 基準費用額の見直し
令和7年8月1日施行 多床室の室料負担








