科学的介護情報システム(LIFE)に情報提出する「低栄養状態のリスクレベル」は、科学的介護推進体制加算や栄養マネジメント強化加算、栄養アセスメント加算の項目になっています。「低栄養状態のリスクレベル」の評価基準について紹介します。
低栄養状態のリスクを、複数の指標を用いて評価します。
科学的介護情報システム(LIFE)に情報提出する低栄養状態のリスクの評価結果は、低リスク・中リスク・高リスクの3段階です。
LIFEへの情報提出をする加算
低栄養状態のリスクレベルを評価して、科学的介護推進システム(LIFE)への情報提出を行うことが要件になっている加算は以下です。
- 科学的介護推進体制加算(科学的介護推進に関する評価)
- 栄養マネジメント強化加算
- 栄養アセスメント加算
低栄養状態のリスクレベル評価基準
リスク分類 | 低リスク | 中リスク | 高リスク |
BMI | 18.5~29.9 | 18.5 未満 | |
体重減少率 | 変化なし(減少3%未満) | 1か月に3~5%未満 3か月に3~ 7.5% 未満 6 か月に3~ 10% 未満 |
1か月に 5% 以上 3か月に7.5%以上 6か月に10%以上 |
血清アルブミン値 | 3.6g/dl 以上 | 3.0~3.5g/dl | 3.0g/dl 未満 |
食事摂取量 | 76%~ 100% | 75% 以下 | - |
栄養補給法 | - | 経腸栄養法 静脈栄養法 |
- |
褥瘡 | - | - | 褥瘡 |
低栄養状態の評価基準
全ての項目が低リスクに該当する場合には、「低リスク」と判断されます。高リスクにひとつでも該当する項目があれば「高リスク」と判断されます。それ以外の場合は「中リスク」と判断します。
BMI、食事摂取量、栄養補給法については、その程度や個々人の状態等により、低栄養状態のリスクは異なることが考えられるため、対象者個々の程度や状態等に応じて判断し、「高リスク」と判断される場合もあります。
LIFEに提出する「低栄養状態のリスク」の留意点
褥瘡について:持続する発赤(d1)以上の褥瘡がある場合は、褥瘡はありと評価します。
評価していない項目がある場合(例:直近の血清アルブミン値がない場合等)については、当該項目を除外して評価します。
LIFEに嚥下調整食の食形態
科学的介護推進システム(LIFE)への情報提出を行う項目としては、「嚥下調整食の食形態」もあり、こちらは学会分類2013(食事)早見表を用いて食形態を評価します。
科学的介護情報システム(LIFE)の情報
科学的介護推進体制加算のLIFE提出
個別機能訓練加算(Ⅱ)のLIFE提出
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