座位姿勢・座り方一覧イラスト

5種類の座位姿勢(座った姿勢・座り方)の特徴とイラストを紹介します。

胡座(あぐら)・安座(あんざ) 、正座(せいざ)、長座位(ちょうざい)、端座位(たんざい)、半座位(はんざい)・セミリクライニングなどの名称があり、それぞれ特徴があります。
医療介護の世界に入ると、聞きなれない専門用語の名称を使い座位姿勢を表します。一般的にはあぐら、正座くらいの名称しか使いませんが、専門的な座位姿勢は他にもいくつかあります。
座り方の名前とその座位姿勢の特徴について、イラスト付きで解説します。覚えておきましょう!
リンク先の「介護看護リハビリのフリー素材集」の画像はフリー素材になっていますので、もしお使いになる場合はどうぞ!

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あぐらとは

座位の胡座(あぐら)・安座(あんざ) のイラスト

胡坐(あぐら)とは、股関節を屈曲・外転・外旋、膝関節を屈曲して、下腿を前方で組み合わせた座り方・座位姿勢です。

あぐらは、安座(あんざ)とも呼ばれます。両股関節を外転・外旋して臀部および下肢が広い面で座面に接しており、支持基底面が大きく、座位の中では最も安定性がある座り方です。
接地面積が広く、精神的にも落ち着いた姿勢であり、ヨガ、武道、禅などでもあぐら・安座という座り方が好まれます。

 

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正座とは

座位姿勢の正座のイラスト

正座とは、両下肢共に膝関節160度前後の屈曲、足関節は50度の背屈、足部(足指)を重ね合わせ、その上に臀部を載せた座位し姿勢です。
正座は日本での床上の座位として最も正式な座位姿勢です。

高齢者では、上記のように下腿~足部の上に臀部が載るような膝屈曲角度をする正座姿勢は厳しくなります。

イラストのように、正座を崩した形を、横座り(人魚座り、乙女座り、おねえさん座り)などと呼ぶこともあります。
標準的な正座は、足の裏の上にお尻が位置する姿勢ですが、両足部をお尻の外に出して、より大きな膝屈曲角になりますが、お尻は座面に接触する座り方を俗に「おねえさん座り」と言うそうです。
正座は、下肢を過度に屈曲し、その上に荷重する座位姿勢であるため、神経の圧迫や血液循環の低下を招きやすい姿勢です。膝関節の手術後などは、正座姿勢はできなくなることもあります。

正座をすると足がしびれる原因は、総腓骨神経と足背動脈の圧迫

正座をした時の足のしびれは、膝下の外側の皮膚に近いところを通っている総腓骨神経が圧迫されることと、足首の真ん中辺を通っている足背動脈(血管)が圧迫されることが原因であることが多いです。

長座位とは

座位姿勢の長座位(ちょうざい)のイラスト

長座位とは、股関節屈曲で下肢を前方に長く出した座位姿勢です。

長座位(ちょうざい)は、あぐら・正座等に比べて安定性は低く、長時間持続すると疲労します。
イラストのように足を組んだ姿勢でも長座位と呼べます。
スポーツテストや体力測定で、長座体前屈を行いますが、その長座ですね。

端座位とは

座位姿勢の端座位(たんざい)のイラスト

端座位とは、ベッドの横やいすに腰掛けたりして足を下ろした座位姿勢であり、腰かけ座位や椅子座位などと呼ぶこともあります。

端座位(たんざい)は日常生活動作を考える際に基本となる姿勢です。腰掛け座位や椅子座位という呼び方もします。
端座位が安定しているかが移乗・歩行・更衣・トイレでの排泄などのADL自立度の一つの指標となったりします。
例えば、洋式トイレで排泄する場合は、端座位が保持できることが条件となる場合などがあります。

端座位では「仙骨座り」にならないよう注意

仙骨座りのイラスト

仙骨座りとは、椅子や車椅子の座るときに骨盤が大きく後傾して、骨盤の後側にある仙骨が座面に接して支えている座位姿勢です。

端座位の姿勢がとれる人でも、体力が低下していたり、筋姿勢や筋緊張の亢進、車椅子の不適合など複数の要因が関連してイラストのような「仙骨座り姿勢」になってしまいことがあります。

仙骨座り姿勢は悪い座位姿勢、ずり落ちそうな座り方であり、仙骨座りが続くと胸椎や腰椎の変形、仙骨やシートに接した背骨の棘突起などに集中的に剪断力や圧力がかかり皮膚剥離や褥瘡になったりするリスクが高いため注意が必要です。

半座位とは(セミリクライニング)

半座位(はんざい)・セミリクライニング・ギャッチアップ姿勢のイラスト

半座位とは、ベッド上の座位で、セミリクライニング・ギャッジアップ座位と呼ばれることもあります。

半座位(はんざい)ではベッドの上半身を45度ほどギャッジアップしたり、枕や布団を背に置いたりしてこの体位を保ちます。
臨床的には、セミリクライニング体位やギャッチアップ姿勢などという名称で呼ばれることもあります。

長期臥床などで循環機能が低下し起立性低血圧を起こす場合は、いきなり長座位や端座位にせず、半臥位(セミリクライニング体位・ギャッチアップ姿勢)からバイタルチェックをして慣れていきます。
また、嚥下機能が著しく低下した場合は、応用的に半臥位で摂食し誤嚥を防ぐ方法があります。

座位保持能力について必要な要素や評価点

長期臥床などで循環機能が低下し起立性低血圧を起こす場合は、長座位や端座位にせず、半臥位(セミリクライニング体位・ギャッチアップ姿勢)からバイタルチェックをして慣れていきます。座位保持能力について必要な要素や評価点、座位保持訓練や座位保持装置についてはこちらの記事で紹介しています。

椅子座位でできる腰痛予防のストレッチ

座位姿勢にはいろいろな姿勢がありましたが、一般的に座っている場合は椅子座位や腰掛け座位です。
椅子への腰掛け座位で座ることは一般的に多く、介護施設でご利用者に行っていただく体操ややデスクワーク中の体操などでもお気軽に取り組めます。
以下の記事では、背骨を支える筋力や背骨に負担が少なくなる柔軟性を引き出し、腰痛を改善するための体操を紹介しています。

失禁予防の骨盤底筋群を鍛える運動

高齢者などで悩みになっている尿漏れのメカニズムを解説し、骨盤底筋群を鍛えることで尿漏れを予防するために、座位で行うことができる体操を紹介しています。

弱った骨盤底筋の図
骨盤底筋群の図

臥位姿勢(寝る姿勢)の種類・特徴をイラストで解説

この記事では、座位での姿勢について紹介をしました。「臥位での体位・寝る姿勢の名前をイラストで解説」では、臥位での寝かたの姿勢の種類や特徴を専門的な観点から紹介しています。

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