座位の種類と名前一覧|端座位・長座位・半座位など5種類をイラストで解説

座位(ざい)とは座った姿勢の総称で、端座位・長座位・半座位・あぐら(安座)・正座の5種類があります。本記事では各座位の名前・読み方・特徴をイラスト・動画付きで解説します。医療・介護・リハビリの現場で使う専門用語の確認にご活用ください。
※2026年4月 内容を確認・更新しました。
リンク先の「介護看護リハビリのフリー素材集」の画像はフリー素材になっていますので、もしお使いになる場合はどうぞ!
3分でわかる!座り方の専門用語と特徴を動画解説!
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あぐら・安座とは

胡坐(あぐら)とは、股関節を屈曲・外転・外旋、膝関節を屈曲して、下腿を前方で組み合わせた座り方・座位姿勢です。
あぐらは、安座(あんざ)とも呼ばれます。両股関節を外転・外旋して臀部および下肢が広い面で座面に接しており、支持基底面が大きく、座位の中では最も安定性がある座り方です。
接地面積が広く、精神的にも落ち着いた姿勢であり、ヨガ、武道、禅などでもあぐら・安座という座り方が好まれます。
正座とは

正座とは、両下肢共に膝関節160度前後の屈曲、足関節は50度の背屈、足部(足指)を重ね合わせ、その上に臀部を載せた座位し姿勢です。
正座は日本での床上の座位として最も正式な座位姿勢です。
高齢者では、関節可動域制限を生じることが多く、日常的に正座姿勢をとっているなど予防をしていないと正座をすることが難しくなることがあります。
イラストのように、正座を崩した形を、横座り(人魚座り、乙女座り、おねえさん座り)などと呼ぶこともあります。
標準的な正座は、足の裏の上にお尻が位置する姿勢ですが、両足部をお尻の外に出して、より大きな膝屈曲角になりますが、お尻は座面に接触する座り方を俗に「おねえさん座り」と言うそうです。
正座は、下肢を過度に屈曲し、その上に荷重する座位姿勢であるため、神経の圧迫や血液循環の低下を招きやすい姿勢です。膝関節の手術後などは、正座姿勢はできなくなることもあります。
正座をすると足がしびれる原因は、総腓骨神経と足背動脈の圧迫
正座をした時の足のしびれは、膝下の外側の皮膚に近いところを通っている総腓骨神経が圧迫されることと、足首の真ん中辺を通っている足背動脈(血管)が圧迫されることが原因であることが多いです。
長座位とは

長座位とは、股関節屈曲で下肢を前方に長く出した座位姿勢です。
長座位(ちょうざい)は、あぐら・正座等に比べて安定性は低く、長時間持続すると疲労します。
スポーツテストや体力測定で、長座体前屈を行いますが、その長座ですね。
端座位・腰掛け座位とは

端座位とは、ベッドの横やいすに腰掛けたりして足を下ろした座位姿勢であり、腰かけ座位や椅子座位などと呼ぶこともあります。
端座位(たんざい)は日常生活動作を考える際に基本となる姿勢です。
端座位が安定しているかが移乗・歩行・更衣・トイレでの排泄などのADL自立度の一つの指標となったりします。
例えば、洋式トイレで排泄する場合は、端座位が保持できることが条件となる場合などがあります。
端座位では「仙骨座り」にならないよう注意

仙骨座りとは、椅子や車椅子の座るときに骨盤が大きく後傾して、骨盤の後側にある仙骨が座面に接して支えている座位姿勢です。
端座位の姿勢がとれる人でも、体力が低下していたり、筋緊張の亢進、車椅子の不適合など複数の要因が関連してイラストのような「仙骨座り」になってしまいことがあります。
仙骨座りが続くと胸椎や腰椎の変形、仙骨やシートに接した背骨の棘突起などに集中的に剪断力や圧力がかかり皮膚剥離や褥瘡になったりするリスクが高いため注意が必要です。
半座位とは(セミリクライニング)

半座位とは、ベッド上の座位で、セミリクライニング・ギャッジアップ座位と呼ばれることもあります。
半座位(はんざい)ではベッドの上半身を45度ほどギャッジアップしたり、枕や布団を背に置いたりしてこの体位を保ちます。
長期臥床などで循環機能が低下し起立性低血圧を起こす場合は、いきなり長座位や端座位にせず、半臥位(セミリクライニング体位・ギャッチアップ姿勢)からバイタルチェックをして慣れていきます。
また、嚥下機能が著しく低下した場合は、応用的に半臥位で摂食し誤嚥を防ぐ方法があります。
座位5種類の名前・読み方・特徴まとめ
| 座位名 | 読み方 | 特徴・ポイント |
|---|---|---|
| 端座位(腰掛け座位) | たんざい | 椅子・ベッド端に腰掛け足を下ろした姿勢。ADL自立の基本となる体位 |
| 長座位 | ちょうざい | 股関節屈曲で下肢を前方に伸ばした姿勢。安定性は低め |
| 半座位(セミリクライニング) | はんざい | ベッドを45〜60°起こした姿勢。食事・喀痰排出時などに使用 |
| あぐら(安座) | あんざ | 股関節外転・外旋で下腿を組んだ姿勢。支持基底面が広く最も安定 |
| 正座 | せいざ | 膝関節160°屈曲の床上姿勢。関節可動域制限がある高齢者には困難なことも |
なお、本記事のイラストは介護看護リハビリのフリー素材集からご利用いただけます。
座位に関連する実務知識
ここからは、5種類の座位の名称・特徴に加えて、介護・リハビリの実務で役立つ関連知識を解説します。
座位保持能力について必要な要素や評価点
長期臥床などで循環機能が低下し起立性低血圧を起こす場合は、長座位や端座位にせず、半臥位(セミリクライニング体位・ギャッチアップ姿勢)からバイタルチェックをして慣れていきます。座位保持能力について必要な要素や評価点、座位保持訓練や座位保持装置についてはこちらの記事で紹介しています。
座りっぱなしの姿勢には要注意
1日の座りっぱなしの時間が9時間を超えると、死亡リスクが上がる可能性が指摘されています。
椅子座位でできる腰痛予防のストレッチ
座位姿勢にはいろいろな姿勢がありましたが、一般的に座っている場合は椅子座位や腰掛け座位です。
椅子への腰掛け座位で座ることは一般的に多く、介護施設でご利用者に行っていただく体操ややデスクワーク中の体操などでもお気軽に取り組めます。
以下の記事では、背骨を支える筋力や背骨に負担が少なくなる柔軟性を引き出し、腰痛を改善するための体操を紹介しています。
失禁予防の骨盤底筋群を鍛える運動
高齢者などで悩みになっている尿漏れのメカニズムを解説し、骨盤底筋群を鍛えることで尿漏れを予防するために、座位で行うことができる体操を紹介しています。


良い立位姿勢と、立位を保つための抗重力筋の知識
座り方や座った姿勢も重要ですが、人が生活していく上では、良い姿勢で立つこと・立位姿勢も大切です。いわゆる「良い姿勢」とはどんな姿勢であるかや、立位を保つために必要な抗重力筋などの筋力、各関節などの柔軟性については以下の記事で紹介しています。
臥位姿勢(寝る姿勢)の種類・特徴をイラストで解説
介護や医療の分野ではベッド上などで寝ている時間も長い方に関わることが多いです。「臥位での体位・寝る姿勢の名前をイラストで解説」では、臥位での寝かたの姿勢の種類や特徴を専門的な観点から紹介しています。









