サービス担当者会議とは 開催場所や照会、要点のまとめ

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サービス担当者会議は、「担当者会議(たんとうしゃかいぎ)」や「サ担会」などよ呼ばれ、介護業界ではよく聞く言葉ですが、ケアマネやリーダー的な職員が中心に出席するため、実際どんな会議なのかわからない人も多いかと思います。この記事では、新人ケアマネジャーや初めてサービス担当者会議に参加する人などに向けて、「この書類ってなんだっけ?」「実際どうするんだっけ?」という疑問が多いところをわかりやすくご紹介します。

サービス担当者会議とは

サービス担当者会議とは、居宅サービス計画(ケアプラン)の作成にあたって、利用者の状況などに関する情報を各担当者と共有し、居宅サービス計画原案について専門的な見地からの意見を聴取する会議です。要介護者・要支援者が更新認定を受けた場合や、介護度の区分変更の認定を受けた場合は、サービス担当者会議を開催して、居宅サービス計画の変更の必要性について、担当者から専門的な見地からの意見を求めることとされています。

ケアプランや、ケアマネジメントプロセス、目標の設定方法などについては以下の記事で詳しく紹介しています。

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サービス担当者会議の目的

サービス担当者会の目的は、ご利用者の望む生活や、総合的な援助方針を踏まえて、それぞれの担当者たちが相互の業務や立場を理解し合う打ち合わせです。個々の利用者の生活全般を把握し、その時々のご利用者を取り巻く状況の変化にも柔軟に対応しながら、継続的に支援することが求められています。

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サービス担当者会議の開催場所

サービス担当者会議の開催場所は、できるだけ利用者の居宅で行なうように推奨されています。開催場所をご利用者が実際に日常生活を送る自宅にすると、家族や生活環境も担当者が把握したうえで適切な支援がイメージしやすいためです。ご利用者の自宅での開催が困難な場合は、柔軟に話し合いの場を設けることとされています。

なお、2021年4月の介護報酬改定(居宅介護支援の運営基準の変更)で、利用者や家族の同意を得ればWEB開催も認められました。詳しくは以下の記事で紹介しています。

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サービス担当者会議の開催ができない場合

サービス担当者会議が開催できないやむを得ない理由がある場合には、担当者等に対する照会等により意見を求めることができるとされています。

  • 開催の日程調整を行ったがサービス担当者の都合でサービス担当者会議への出席が得られなかった場合
  • 居宅サービス計画の変更であって、利用者の状態に大きな変化がみられない等、軽微な変更の場合等

担当者等に対する照会の方法

サービス担当者会議が開催できない場合や、会議に出席できない担当者がいる場合には「サービス担当者に対する照会文書」を使用して、照会先・担当者氏名・具体的な照会内容を記載しておきます。ケアマネジャーは、サービス担当者会議を開けない理由や、欠席の理由も明記しておき、回答が得られない場合も、照会の記録として残しておくこととされています。

ケアプランの軽微な変更に該当するケースとは

担当者等に対する照会等で対応可能なケアプランの軽微な変更に該当するケースについては、以下の記事で紹介しています。

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サービス担当者会議の進め方の例

ケアマネジャーは、サービス担当者会議の開催の前に、出席者や話し合いの内容について、ご利用者・ご家族の同意を得ておきます。また、ケアマネジャーには個人のプライバシーを守る守秘義務・秘密保持義務があるのでケアに関係ないプライバシーに関わることなどを漏洩しないように注意しましょう。司会・進行はケアマネジャーが行います。

サービス担当者会議の進め方

  • 出席者の自己紹介
  • ケアマネジャーが会議の議題をわかりやすく説明
  • 欠席者への「照会」の内容、回答を報告しチームで共有
  • 発言が偏らないよう配慮し、意見交換
  • 決定事項(利用者や家族のニーズ、目標、プラン内容、残された課題、役割分担など)を再確認
  • 終了後は、必要な記録を整備します。特に、居宅サービス計画の第4表「サービス担当者会議の要点」をわかりやすくまとめ、チームで認識を共有できるようにします。

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サービス担当者会議の要点の書き方と配布

サービス担当者会議の終了後に、居宅サービス計画の第4表「サービス担当者会議の要点」を作成の上、サービス担当者に配布して、検討項目、照会内容、回答、検討内容、結論、残された課題(未充足ニーズ)、次回開催時期などを確認し合います。

サービス担当者会議に出席できない担当者がいる場合には、今回のサービス担当者会議に出席できない理由についても記載しましょう。検討した項目欄には、出席できない担当者に照会した年月日、内容や回答を記載しておきます。

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