課題分析標準項目 厚生労働省が示したアセスメントシート項目の例
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課題分析標準項目とは

課題分析標準項目とは、要介護者の有する課題を客観的に抽出する手法として合理的なものと認められる適切な方法として平成11年に厚生労働省から提示された、いわゆる全国共通のアセスメントシートのもととなるものです。課題分析標準項目は、元々は介護支援専門員の業務としてのアセスメントの指針として示された項目ですが、その他の介護サービスにおいても利用者のアセスメントをする時に広く用いられています。

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介護サービスでのアセスメントの目的

介護サービスのアセスメントの目的は、利用者の解決すべき課題(ニーズ)を明らかにして、そのニーズを援助するためのサービスや支援の手段を選択したり、介護計画を作成する根拠にしたりする目的があります。

厚生労働省が提示した、課題分析標準項目は、大きくは「基本情報に関する項目」と「課題分析(アセスメント)に関する項目」に分けられ、全部で23項目にわたってご利用者の基本的な情報から、おかれている状況や能力などについて整理するのに役立ちます。

課題分析標準項目を用いてアセスメントを行っていくと、体系立てて情報を整理できるので誰が見てもわかりやすいまとめ方ができます。

以下が、課題分析標準項目として示された23項目です。

課題分析標準項目の「基本情報に関する項目」

基本情報(受付、利用者等基本情報)

  • 居宅サービス計画作成についての利用者受付情報(受付日時、受付対応者、受付方法等)
  • 利用者の基本情報(氏名、性別、生年月日・住所・電話番号等の連絡先)
  • 利用者以外の家族等の基本情報について記載する項目

生活状況

  • 利用者の現在の生活状況
  • 生活歴等について記載する項目

利用者の被保険者情報

利用者の被保険者情報(介護保険、医療保険、生活保護、身体障害者手帳の有無等)について記載する項目

現在利用しているサービスの状況

介護保険給付の内外を問わず、利用者が現在受けているサービスの状況について記載する項目

障害高齢者の日常生活自立度

障害老人の日常生活自立度について記載する項目

認知症高齢者の日常生活自立度

認知症である老人の日常生活自立度について記載する項目

主訴

利用者及びその家族の主訴や要望について記載する項目

認定情報

利用者の認定結果(要介護状態区分、審査会の意見、支給限度額等)について記載する項目

課題分析(アセスメント)理由

当該課題分析(アセスメント)の理由(初回、定期、退院退所時等)について記載する項目

課題分析標準項目の「課題分析(アセスメント)に関する項目」

健康状態

利用者の健康状態(既往歴、主傷病、症状、痛み等)について記載する項目

ADL

ADL(寝返り、起きあがり、移乗、歩行、着衣、入浴、排泄等)に関する項目

IADL

IADL(調理、掃除、買物、金銭管理、服薬状況等)に関する項目

認知

日常の意思決定を行うための認知能力の程度に関する項目

コミュニケーション能力

意思の伝達、視力、聴力等のコミュニケーションに関する項目

社会との関わり

社会との関わり(社会的活動への参加意欲、社会との関わりの変化、喪失感や孤独感等)に関する項目

排尿・排便

失禁の状況、排尿排泄後の後始末、コントロール方法、頻度などに関する項目

じょく瘡・皮膚の問題

じょく瘡の程度、皮膚の清潔状況等に関する項目

口腔衛生

歯・口腔内の状態や口腔衛生に関する項目

食事摂取

食事摂取(栄養、食事回数、水分量等)に関する項目

問題行動

問題行動(暴言暴行、徘徊、介護の抵抗、収集癖、火の不始末、不潔行為、異食行動等)に関する項目

介護力

利用者の介護力(介護者の有無、介護者の介護意思、介護負担、主な介護者に関する情報等)に関する項目

居住環境

住宅改修の必要性、危険個所等の現在の居住環境について記載する項目

特別な状況

特別な状況(虐待、ターミナルケア等)に関する項目

課題分析標準項目以外にもいろいろあるアセスメントシート

この記事では課題分析標準項目について紹介をいたしました。

介護支援専門員が使う課題分析の方法には課題分析標準項目以外にも色々とあり、インターライ方式、包括的自立支援プログラムの介護サービス調査票、ケアマネジメント実践記録様式(日本社会福祉士会方式)、 全国社会福祉協議会方式などが開発されており、使用されています。

どれも利用者の思いや状況などを整理し、生活上の課題を見つけて支援しやすいように工夫されています。

課題を整理したら目標設定

利用者の生活課題を整理した後にはその課題を解決するための長期目標短期目標を設定していきます。

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