姿勢矯正は効果ある?ベルトや整体で姿勢は良くなるのか

世の中には、姿勢を良くするための商品が多くあります。代表的な商品としては、姿勢矯正用のインナーや椅子、ベルトなどが商品として存在しています。
しかし、これらの商品は効果があるのでしょうか?
理学療法士の目線から「姿勢矯正」の効果がある商品を使うと姿勢が良くなるのか解説していきます。

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姿勢矯正とは

姿勢矯正とは、姿勢を良くするベルトや椅子などの商品を使用したり、ストレッチ・整体の施術などを用いて、悪い姿勢から理想的な姿勢に近づけることを姿勢矯正と謳っているものが多いです。
主に、猫背、肩こり、首の痛み、腰痛、骨盤の歪みなどが治療の対象とされている傾向があります。

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悪い姿勢とは

では、どのような姿勢を悪い姿勢というのでしょうか?
基本的な考え方としては、痛みや動作のしづらさなど、二次的な障害が出る可能性があるかどうかという点が、良い姿勢と悪い姿勢の境界線になると考えています。
それでは、代表的な悪い姿勢とその影響を解説していきます。

猫背

猫背は、専門的に言うと、背骨(胸椎)の丸み(後弯)が強くなってしまっている状態を指します。
猫背になると、肩甲骨が外に広がり(外転)、胸が縮こまるような姿勢になります。
胸の筋肉が短縮した状態が続くので、肩甲骨の動きが小さくなります。すると、肩を動かした時に関節に負担がかかりやすくなり、肩の痛みが出やすくなることがあります。
それ以外にも、猫背は首や腰にも影響を及ぼしますので、首の痛み、腰の痛みにもつながっていきます。

骨盤の異常

ここで言う骨盤の異常とは、骨盤の傾きの異常のことを指します。
骨盤が後ろに倒れてしまう(後傾)と、腰骨(腰椎)の生理的な湾曲が消失してしまいます。
座っている時間が長く、疲れてくるとこのような骨盤を倒した姿勢、いわゆる仙骨座りになる方が多いと思います。
仙骨座りに関しては、過去の記事をご覧ください。

この姿勢を長く続けてしまうと、腰の筋肉は持続的に伸ばされた状態になり、腰の痛みに繋がります。
また、もも裏の筋肉(ハムストリングス)が短縮し、立っている姿勢でも骨盤が後ろに倒れやすくなります。
骨盤が後ろに倒れると、お腹の筋肉に力が入りづらくなったり、動作をする時に足の付け根(股関節)を使用しづらくなり膝に負担がかかりやすくなるなど、影響は大きいです。

ストレートネック

パソコンを使用している姿勢や、スマホを眺めている姿勢が悪いと、首の骨(頸椎)の生理的な湾曲が消失し、ストレートネックと言われるようなアライメントになっていきます。
頭は体重の約10%ほどの重量があると言われており、首は重たい頭を支えています。
首の骨の湾曲は、その重さをうまく分散するために存在しています。その湾曲が消失してしまうと、首へのストレスが大きくなり、首のヘルニアになったり、首の筋肉が硬くなり痛みが生じたりします。

姿勢矯正の効果は

ここまで悪い姿勢の話をしてきました。
悪い姿勢にはかなり多くの弊害があり、すぐにでも治したいと思った方も多いと思います。
そこで、姿勢の悪さを改善するために、色々な姿勢矯正の商品がありますが、これらの効果はどうでしょうか。

これらを理学療法士の視点で解説していきます。
結論としては、これらの姿勢矯正に関する商品の効果は一時的と言わざるを得ないです

姿勢矯正効果を謳う商品は、外からの力を使って骨の配置を理想的にする商品が多いです。
しかし、姿勢矯正用の商品を使用しなくなった途端に、姿勢は元どおりに戻ってしまいます。つまり、見せかけのいい姿勢です。
一時的に姿勢をよくする目的であれば、姿勢矯正効果を謳う商品を使用をしても良いかもしれません。

しかし、根本的に姿勢を改善するのであれば、姿勢矯正商品を利用するだけでなくなぜ姿勢が悪くなっているのか原因を探る必要があります

姿勢が悪くなる原因を改善する

姿勢が悪くなってしまう原因は多岐に渡ります。それぞれの原因について解説していきます。

怪我や変形が原因の場合

怪我や関節の変形などが原因で姿勢が悪くなってしまっている場合、痛みが少なく楽に動ける姿勢でいる必要があります。
代表的な怪我は、脊柱の圧迫骨折、変形性股関節症、変形性膝関節症などが挙げられます。
これらの怪我、病気の影響で骨の形が変わってしまっている場合は、姿勢の矯正は困難な場合が多いです。

筋力が落ちていることが原因の場合

筋力が落ちてしまっている場合は、筋力強化が必要になります。
姿勢を支えている筋肉は、抗重力筋と呼ばれています。これらの筋肉が、なんらかの原因で筋力低下している場合、良い姿勢を維持するための筋力が維持できず姿勢が悪くなることがあります。抗重力筋と良い姿勢の関係性については、こちらの記事もご覧ください。

筋肉が硬くなっていることが原因の場合

筋肉が硬くなっている場合でも、姿勢は悪くなります。
胸の筋肉、腹筋、ももの筋肉など、硬くなることにより姿勢に影響を与える筋肉は多く存在します。
体の柔軟性を改善するために効果的なストレッチをしつつ、良い姿勢を保つようにしましょう。

姿勢が悪くなる動作や環境を改善する

そもそも、パソコンを操作する姿勢やスマホを操作する時の姿勢が悪いと、どれだけ良い商品を使用したり、ストレッチや筋トレを行なったりしても、根本的な改善に至りません。
椅子や机を適切なものに変更したり、モニターの高さなどの環境に配慮したりする必要があります。
理想的な座り姿勢については、こちらの記事もご覧ください。

まとめ

この記事では、姿勢矯正とは何か、悪い姿勢とはどのような状況か、姿勢矯正の効果などについて解説してきました。
姿勢は様々な原因で悪くなってしまうものです。しかも、姿勢が悪くなる原因は多岐に渡るため、根本的な改善を目指すのは時間がかかります。一時的な効果を得るためにはベルトやインナー、椅子やクッションなど、いい姿勢を保持するための道具を使用するのは効果があると思います。しかし、それだけでは根本的な姿勢の改善は困難です。商品を使いつつ、ストレッチや筋トレ、環境整備などを合わせて行なっていき、良い姿勢を獲得していきましょう。

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