食事や飲水のための自助具の種類を紹介します。リハビリテーションやケアマネジャーなどの仕事をしている人にとって、食事の自助具はマンパワーに依存する食事介助から脱却し、自立や介助量軽減を目指す上で重要な福祉用具です。
理学療法士として脊損や頚椎症、片麻痺などの方に介護現場で導入して喜ばれた食事・水分摂取のおすすめの自助具を実際の写真も使って紹介します!
リハビリ病院などでは、樹脂や自助具作成のための工具が多く揃っていますが、その後の生活場面で自助具を作成するのは結構難しいものなんです。
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自立支援のための介護 食事でおすすめの自助具
食事や水分摂取の介護・介助は、介護の場面で大きなポイントになります。特に食事については朝食・昼食・夕食すべて完全介助だと、かなりのマンパワーが必要になり、介護者・本人にも負担が大きくなりますし、一人ひとり自分の好みの食べ方があるのでできるだけご本人の食べ方を尊重したいところです。
ここでは、私が理学療法士・機能訓練指導員として自立支援・リハビリテーション的な立場で関わった中で、「これは便利そうだな」と思った製品や、Amazonなどで購入して特に喜んでもらえた商品を紹介しています。
義肢装具業者と協議して本格的なオーダーメイドの自助具を作成することもありますが、市販品でも上手に選択すれば自立度の向上に十分寄与しますよ!
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手指のにぎりとつまみ機能を代償する自助具「ユニバーサルカフ 木付革製」
ユニバーサルカフ 木付革製は、手にピッタリ収まる万能カフの特徴と、上下左右に自由に角度がかえられるユニバーサルカフの機能で、食事・文字書き動作が自然で楽な姿勢で行える自助具です。
ユニバーサルカフで書字のためにペン・鉛筆をセットして文字を書く自助具に
ユニバーサルカフは、簡単な構造なのですが写真のようにつまみや握りを補助して道具を指で持った状態のように固定してくれます。
ユニバーサルカフは書字の自助具としても有効な自助具になります。
ユニバーサルカフにスプーン・フォークをセットすれば食事の自助具に
ユニバーサルカフ 木付革製は、脊髄損傷や頚椎症など、手指の機能が低下していたり、手指の屈曲(握り)機能の実用性が乏しい方には、このカフが有効です。
OTがいれば作成するのかもしれませんが、いざ作ろうと思うと手頃な素材も無いし、見栄えも汚らしくなってしまいますが、この商品なら安価でしっくりきました。
心配していたカフの部分は、食事くらいなら全く問題なく支えられます。フォークをカフについて、焼いた肉に突き刺すこともできましたよ!
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「くるくるシリコングリップ」でスプーンなどを持ちやすい自助具に
くるくるシリコングリップ は、ちょっとの工夫で持ちやすくでき、優れた撥水性でしっかり握れるシリコン製。歯ブラシにも使えます。
脊髄損傷の方、頸椎症などによるしびれや筋力低下、感覚異常で金属をさわると冷たく感じてしまう方などから喜んでもらえました。
どんなものにでも巻けます!
上記で紹介したユニバーサルカフは重度者向けですが、握りの機能が残存しているけれど普通のスプーンなどでは大変という方には丁度イイですよ!
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「スポンジハンドル」でスプーンやフォークのリハビリの成果を活かす
スポンジハンドルは、病院などではよくスポンジハンドルの方を使用してリハビリしていますが、私としてはくるくるシリコングリップの方が握りやすくて好きですね。
また、くるくるまきつけることも丁度イイリハビリになると言って、利用者の方も喜んでいます(笑)
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振戦・手の震えがあっても食事をしたい Liftware(リフトウェア)
Liftware(リフトウェア)は、グリップ部に内蔵されたセンサーが手のふるえ・振戦を感知し、小さなコンピューターが意図した手の動きと、それ以外の不要な震えを識別します。アタッチメント部分のスタビライザーで揺れを制御し、スプーンを安定させます。パーキンソン病などで振戦が出てしまい食事でスプーンを口に運ぶのが難しい場合などに役立つ画期的な機器です。
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傾けてもこぼれにくい ストロー付カップは水分摂取の介護用品で高評価
水分摂取の自助具と言えば、吸い飲みが昔は使われていましたが、自立支援の観点からはストロー付きカップを自助具として利用される傾向が強いです。
いろいろなメーカーがストロー付きカップを発売していますが、私のおすすめはこの浅井商事の傾けてもこぼれにくい ストロー付カップです。
柔らかいストローのおかげで、口への吸着も良いので誤嚥防止にも一役。
シリコン製のストローで飲みやすく、かつ洗いやすいです。持ち手も取り外せるので、使い方、洗い方への対応力もグッドです。
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食事は1日3食 食事の介助量軽減は介護負担を軽くする
食事の支援では、箸、フォーク・スプーンという3択になりがちですが、先割れスプーンも簡易的な自助具としてお勧めです。
詳しくは以下の記事で!
食事は1日3食あり、もしも全てマンパワーで食事介助を行うとなると介護者の介護負担は大きいです。少しでも介護負担が軽減するように考えていきたいですね。
ケアマネジャーの転職は、ケアマネ専門の転職サイトを利用しよう
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