花粉、環境やライフスタイルの変化による体調不良、注意したい感染症など、春から初夏に変わる変化の季節「4月」の介護ケアについてまとめていきます。
寒い3月も終わり。4月に入りました。春になりましたね。今回は薬剤師視点で4月のケアについて話したいと思います。
このページの目次
4月の花粉症 スギからヒノキに
3月はスギの花粉量が多い時期でしたが、4月になると飛散量が減ってきます。しかし、4月からはヒノキの花粉が多くなってきます。
ヒノキの飛散量は4月中旬から末にピークが来ますので、ヒノキの花粉症の患者様は注意が必要です。スギの花粉症の患者様は、ヒノキの花粉症にもなっている場合が多いので、もうしばらくは、花粉症の薬を使用していくとよいと思います。個人的な意見ですが、スギよりもヒノキの方が、目のかゆみ、鼻症状ともにキツイ患者様が多いので、引き続き気をつけてあげてください。
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気温・環境・ライフスタイルの変化による体調不良
4月は、気候はもちろんのこと、新しい環境や新しい人の移動、引越など「変化」の多い季節です。新しい環境は、心の疲労など、いきなりの変化に順応することができず、体と心にストレスを与えてしまい、メンタル面を支える自律神経も乱れがちになってしまいます。
過剰なストレスは心と体の健康に悪影響を及ぼしかねません。気づかぬうちに、ストレスが強くなっていることもありますので注意が必要です。
また 朝夜がかなり寒く、日中は暑いくらいで、気温高低差に伴う体温調節もむずかしい時期です。これもまた体には大きなストレスになります。
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変化の4月に心と体の健康を整えるには
生活のリズム(ライフスタイル)を整える
ポイントとなる時間は、「起床時間」「寝る時間」「ご飯の時間」です。これらの時間を、毎日なるべく同じ時間になるように心がけましょう。
ただし、睡眠不足や逆にストレスになるような行動はせず、無理しないそれぞれの方に合ったリズムでよいと思います。
栄養バランスのよい食事をとる
ビタミンやミネラルが豊富な野菜や果実が不足しないよう心がけましょう。中でも、旬のものは栄養も豊かで、食べる楽しみも多いので不調な気持ち、気分も改善していきます。
また、疲労回復や緊張緩和によい食材も食べるとよいと思います。
心身の疲労回復にはバナナ、ヤマイモ、緊張緩和にはホウレンソウやシュンギクなどもよいと思います。アサリやハマグリなどの貝も春には良く食べますが、ミネラルも豊富なのでよい食材だと思います。
自律神経の不調には、何もしない、のんびりした時間も必要です。音楽を聴いたり、散歩をしたり、ひなたぼっこしたりなどのリラックス法で過ごしましょう。
体温調節・寒暖差対策をしっかりと
気候が不安定な春には、暑さ・寒さを感じたら、すぐに脱ぎ着できるような服装にしましょう。暑さや寒さもストレスになります。
本人は、ストレスを感じていなくても身体は温度差の調節するのに非常にストレスを感じます。自律神経の不調から不眠、うつ、頭痛、耳鳴り、めまいの患者様も4月によく病院を受診されています。これらの予防のためにも寒暖差対策はよいと思います。
柔軟・ストレッチは血行促進や緊張緩和に大切!
就寝前などに、心と体をほぐす体操をしましょう。数分身体を動かすと心身ともにリラックスします。寝る前に行えば、よりよい眠りへの導入になります。また、寝る前無理でも日中に行っても、心身の緊張がほぐれますので状況的にむずかしい方は、積極的にするようにしましょう。
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4月(春から初夏)に注意したい感染症について
インフルエンザの流行もひと段落しましたが、ほっとしたのもつかの間、春には春の感染症が流行し始めます。寒暖差もあるので、かぜも引きやすいと思います。
自律神経が弱っていると免疫も落ちるので、より風邪などの感染症にもかかりやすくなります。
風疹、はしか(麻疹)、おたふく風邪(流行性耳下腺炎)は、主に春に子どもの間で流行する病気ですが、大人がかかると重症になりやすいので注意しましょう。
また、これらの感染症はかぜとは症状が違っているので、注意しましょう。
風疹の症状の特徴
風疹は、発熱、発疹(額や顔から全身に広がる)、耳の後ろのリンパ節が腫れるなどの症状が現れます。
はしか(麻疹)の症状の特徴
麻疹は、発熱、鼻汁、目やに、全身の発疹、口の内の白い発疹などの症状が現れます。
おたふく風邪(流行性耳下腺炎)の症状の特徴
流行性耳下腺炎はおたふく風邪とも言われ、耳のところの圧痛やのどの痛みがあり発熱も現れることが多いです。
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薬剤師から4月の介護ケアのポイントまとめ
・花粉症の薬の副作用で眠気、ふらつきが出ることがあります。副作用が強いときや症状が軽減されないときは局所の投与がいいので、点鼻薬や点眼薬を検討してみてください。
・自律神経の不調で患者様が服用されている薬なんですが、よく安定剤とか睡眠剤ではなく自律神経の薬なので恐い薬ではないと患者様がよく言っていることがあります。
安定剤や睡眠薬を恐い薬と考えていることについては、誤解があると思いますし、今後機会があればこれらについての話もしていきたいと思っています。
病院でもらう自律神経の薬には、グランダキシン(トフィソパム)、デパス(エチゾラム)、グラマリール(チアプリド)をもらうことが多いですが、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬や抗うつ薬などと併用すると眠気、ふらつきなど高齢者では、転倒骨折につながる注意すべき副作用がおこる可能性が高まるので併用薬にも注意してください。また、花粉症の抗アレルギー薬でも副作用で眠気ふらつきがおこるので、より併用薬には気をつけてください。
3月の介護・ケアのポイントと健康管理についてはこちらの記事もどうぞ!
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