高齢者(要介護・要支援)に人気・おすすめの楽しみ・趣味・娯楽を紹介します。
在宅介護から施設介護まで経験してきた筆者が、高齢者の趣味や楽しみで「これは他の高齢者にもおすすめしたい!」と思ったものを紹介します!
年齢を重ねても、前向きに生きていく高齢者の方には、趣味や娯楽を持っている方も多いのではないでしょうか。
比較的時間にゆとりのある世代だからこそ、じっくりとご自分の趣味や娯楽に使える時間があると言えます。
「定年を迎えたから、何か始めよう」「子育てが一段落したから、何かできるかしら」そう考えてる方も多いはずです。
このページの目次
趣味活動・レクリエーション参加は公民館の活動団体を見てみよう!
「生涯学習」や「大人の趣味」と検索すると通信教育などが出てきてしまいますが、ヒントは地域の公民館にあります。
現在、高齢社会が進み、地域包括ケアシステムを推進するもと、高齢者が活動・参加して自助・共助することが求められます。
ケアマネジャーが作成するケアプランでも、ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health、国際生活機能分類)でその人の全体像を整理する中でも、病気や個人的な問題があったとしても、活動や参加の部分に目を向けることが大切をいうことを近年強く訴えられています。
一人で没頭する趣味もありますが、趣味を共有したり、新しい知見を求めたりして、発展させたり、新しい楽しみ方を知る道筋がないと長続きしないのです。
地域資源としてどのような活動をしている団体があるのか、組織があるのか、趣味を発表する場や共有する場はないかを把握しておくことで幅が格段に広がります。
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要介護・要支援でもやりたい心を持ち、できることから始める!
要介護、要支援など、他者からの支援が必要な状態だとしても、生活の中に趣味や楽しみを持つことが大切だと言われています。
少しでも活動が増え、友人や地域との交流、参加を通して社会的な孤立を防ぐことも高齢社会では重要視されています。
この記事では、定年を迎えるころの年代から、70歳、80歳、90歳で楽しめる趣味を紹介します。
元気な高齢者から要介護・要支援の認定を受けていたり、総合事業などで介護予防を受けているような方も参考になるように構成しています。
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外出・スポーツ・運動系の趣味・楽しみ
若い頃から運動を続けていたなら、ハードに体を動かすことも可能でしょうが、年を重ねてから急に始めるには少し無理してしまうものです。
何より、怪我の原因になってしまう可能性があります。そのような場合は、まずご近所のウォーキングから始めてみてはいかがでしょう。
散歩(ウォーキング)
ご自身の足にあった運動靴、動きやすい服であれば、すぐに始められます。
ゆっくりご自分のベースで歩き出し、無理せず少しずつペースを上げていけるようになれば、筋力低下や持久力の増強、運動不足の解消にもつながります。
最近はこのような両手で持つステッキも安価で買えるようになってきました。両手に支えがあるとバランスを崩しにくいだけでなく、腰への負担が少なく身体の痛みが出にくいです。
外を歩くことで季節の変化に気付き、新たな発見など楽しむこともできるでしょう。ウォーキングで自信がつけば、ハイキングにも出かけられそうですね。
ゲートボール、グラウンドドゴルフ
高齢者というとゲートボールが趣味というイメージが強い方が多いと思います。
現在もゲートボールが趣味の方もたくさんいますが、ゴルフの延長でできるグラウンドゴルフも人気になっています。
ご夫婦や近所の方と一緒に、50m~100mという長い距離をクラブでスウィングしてゴールに入れます。
公民館を活用!卓球、ソフトバレーボール、吹き矢
近所の公民館などで活動している団体を調べてみると、いろいろなことを知れます。
例えば多くの自治体の公民館では、卓球台やバドミントンコートなどを無料~数百円で貸し出しています。
そこを利用する人で団体を作ったり、クラブチームを作ったりして活動しています。
一人ではできない競技も、同じような仲間に加わればみんなで楽しく始められます。
畑で野菜づくり、家庭菜園、ガーデニング、盆栽
高齢者を含め、土いじりをすることは精神的にも健康的にもよいと言われています。適度な時間日光の光を浴びることで、骨粗鬆症の予防にもなります。
おじいさんと言えば一昔前は盆栽をしているというイメージでしたが、はじめて土いじりをしようと思う人は菜園を借りるというスタイルも浸透していきました。
女性も野菜作りが人気ですが、お花を植えたり、花かごにしたり、庭や玄関を飾ったりというのもとても楽しいものです。
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旅行、バスツアー、介護旅行という形も
今は、シニア向けの旅行プランも数多く用意されています。観光地に行くとバス旅行の大型バスが停車してありますが、高齢者も多くいます。
もし要介護になってしまっている方でも、「介護旅行」という形が広がってきました。
民間資格ですが、「トラベルヘルパー」という資格制度、登録制度が整備され、要介護認定者や一人での外出が心配な方の支援をする方を見つけやすくなっています。
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文化的、みんなに披露できる趣味
趣味などを始めるとき、「誰かを元気にしたい」などの目的があった方がやりがいがある方もいます。
例えば、踊りや音楽などは、お祭りや催し物で披露するとみんなから喜ばれたりします。
作品を制作するような趣味は、発表会などで発表したり、壁や玄関を装飾したりという形で生活空間を華やかにします。
素敵な作品が作れるようになったり、活動が上達したら、これから始めようとしている人に教える立場になったりするとさらに新しい向上心が生まれます。
踊り、フラダンス、民謡、コーラス、音楽など
公民館やコミュニティーセンターの活動団体を見てみると、踊りや民謡など様々なものがあります。
男性だと踊りはちょっとと思うかもしれませんが、お祭りや歌舞伎などが好きだった方だと、民謡のクラブなどが面白いかもしれません。
笛太鼓三味線など、それぞれの地域の楽器を用いて、地方で受け継がれた歌を方言交じりでいろいろ歌い踊ります。
カラオケ、ギター、ハーモニカ、ピアノ、トランペット、バイオリンなど音楽、楽器を始める方もいます。こちらもはまると奥が深く、みんなが知っているような曲を演奏できるようになるとウキウキしちゃいます。老人ホームや子供の会、文化祭などで大活躍すること間違いなしです!
書道、俳句、川柳、写経
書を嗜むというのは日本人にとって落ち着く時間です。
「私は学校にまともに行けなかったから字は苦手」というご高齢の方もいますが、筆を持つと現代人より上手に書かれる方も多いです。
お年を召してくると身体面の問題で、筆を持つ手が震えるという方もいますが、実は若い人でも5年くらい筆を持っていないければ震えます。
書道というと芸術のジャンルに入りますが、字を書くという能力はコミュニケーションや記録の手段としても有効なため、なるべる残存させたいものです。
お手本をまねして書くだけでも楽しいものです。
書道でうまく書けないときに、俳句や川柳を筆で書くと、下手なものも味が出てくるかもしれませんよ!
絵手紙、大人の塗り絵、絵画(水彩画、油絵)、折り紙、パンフラワー
こどもの頃に慣れ親しんだこととして、時間を気にせず、マイペースで楽しめることでしょう。
絵手紙で、古い友人に近況報告をしてみてはいかがでしょう。懐かしい交流が戻ってくるかもしれません。
大人向けの塗り絵には手本がついているものもあり、色鉛筆の使い方次第で、様々な色合いを楽しむことができます。
折り紙も昔懐かしいものですが、大人になって子どもの時よりもおしゃれな折り紙というのも楽しいです。
まるで本物みたいに立体的なお花も折り紙で作れます。お孫さんがいる方ならば、羽ばたく鶴などの動く折り紙というのも喜ばれるものです。
パンフラワーなどの造花作成も女性に人気の活動です。
美術大学にでも行かない限り、絵の描き方は教わりませんが、本物そっくりにお絵かきできたり、プロっぽいテクニックが使えるようになると絵ハガキや作品を作りたくなります。
どれも自分ができるようなるとみんなに教えたくなります。向上心が湧き続けることも趣味を楽しむ要素です!
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屋内で楽しめる趣味
囲碁・将棋・麻雀
囲碁・将棋なども知的でいいものです。子どものころに将棋を指したけど何十年もやってないという方もいますが、久しぶりにやるとはまり趣味となる方も多いです。
街中にある囲碁や将棋のサロンでは、平日の日中から高齢者の方で賑わっています。
将棋ブームが来て、将棋サロンは子どもも増えています。高齢者と子どもの交流も生まれ楽しいですよ!
ナンプレ、計算、クロスワード
新聞の片隅にあるクロスワードやナンプレを楽しみにしている方もいます。
考えるのが好きで、解けないと悔しいというタイプの人ははまります。
手芸(編み物、ミシン、ぬいぐるみづくり)
手芸を趣味としている女性は多いです。毛糸を使ってマフラーや帽子を編んだり、コップのコースターを作ったり人形を作ったり。
世代的に、洋裁や和裁を習って習得している方もいるため、そのような方はミシンや手縫いがとても上手です。
ブランクはあるかもしれませんが、久しぶりにやってみると趣味になるかもしれません。
ネットサーフィン、映画・音楽、読書、テレビ
高齢者でもスマートフォンやタブレットPCを使いこなせる時代になってきています。
使い始めこそ抵抗がありますが、覚えればスマホやタブレットは高齢者の最高の相棒です。
映画を見たり、音楽を聴いたり、読書をしたり、何よりも物知りでいたいお年寄りにとっては知りたいことや忘れてしまったことを手軽に調べられる利便性を理解するともう手放せません。
電子辞書を遣える方ならスマホにレべルアップした方が楽しみの幅が広がります。
もちろん、普通の活字を読書したり、コンポなどのオーディオ機器で音楽を聴いたりするのも楽しいです。
音質という部分が好きな人は、スピーカーの自作や、音響機器の真空管の交換など、大人のこだわりを趣味として楽しむ方もいます。
料理 - ぬか漬け、オリジナル果実酒、手作りパン、ヨーグルト作り
お年寄りになると、火の始末が心配だからと、料理や調理を禁止されるケースが多くあります。
特に女性にとって、調理が封じられるととても寂しいものです。そんな時は火を使わないでできる調理が楽しみになります。
ぬか床を作り、おいしいぬか漬けをつくったり、焼酎にいろいろな果物を漬けてオリジナル焼酎を作ったり…。
男性だと、ホームベーカリー使ってパン作りがお勧めです!台所に滅多に立たなかった男性がホームベーカリーを買ってきたらパン屋さんでも開くのかと思うくらいにパン作りにはまったというケースがありました。手軽なところではカスピ海ヨーグルトなどの自作ヨーグルトも楽しく健康的です。
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趣味を無理に探さないで何でもやってみる
正直なところ、趣味というものには、どれをとっても多少のお金がかかります。趣味や娯楽はご自身のゆとりの中で楽しむものと言えます。
工夫したり、挑戦したりすることもまた、趣味や時間を楽しむための醍醐味と言えるでしょう。
ご自分の時間を有効活用し、みんなと交流しながら前向きに明るく充実した人生を歩む「アクティブ高齢者」が増える雰囲気づくりをしたいですね!
ケアマネジャーの転職は、ケアマネ専門の転職サイトを利用しよう
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