介護の資格「生活援助従事者」とは 研修内容・費用、仕事内容
 

訪問介護の生活援助の担い手として期待されている生活援助従事者の研修内容や費用、仕事内容や給料・時給などについてまとめて紹介していきます。この記事を読むと生活援助従事者研修を受けた修了者は、いろいろな可能性があり、働き方ややりたい仕事、キャリアプランなども柔軟に方向転換できることがわかります。

介護に興味がある方、子育て中の方、定年退職したアクティブシニアの方、ボランティア活動をしている方など、ぜひ生活援助従事者について知ってみてください!

生活援助従事者研修とは

生活援助従事者研修は、介護の研修のひとつで、訪問介護の生活援助中心型のサービスを提供する資格(生活援助従事者)を取得できる研修です。生活援助従事者として介護事業所の訪問介護員(ホームヘルパー)の一員として働くことができます。

生活援助従事者研修の研修時間

生活援助従事者研修の研修時間数は 59時間です。
例えば、週1日の研修日程で、通信・講義形式を併用する場合は、受講期間は約2か月間で研修を修了して生活援助従事者の求人を探して仕事を見つけていくこともできます。
ぎゅっとコンパクトにまとまった時間で、介護の基本的な知識を学べます。

生活援助従事者研修のカリキュラム

  • 職務の理解
  • 介護における尊厳の保持・自立支援
  • 介護の基本
  • 介護・福祉サービスの理解と医療との連携
  • 介護におけるコミュニケーション技術
  • 老化と認知症の理解
  • 障害の理解
  • こころとからだのしくみと生活支援技術
  • 振り返り

生活援助従事者研修にかかる費用

生活援助従事者研修は、各都道府県から指定を受けた事業者が開催しています。受講料は、テキスト代を含めて約18,000円程度です。

無料で開講されている場合、や受講料の補助・免除を受けられる場合があります。

受講料の詳細、研修の日程、申込み先など詳しい情報は、お住まいの都道府県にご確認ください。

生活援助従事者ができる訪問介護の生活援助の仕事とは

生活援助従事者の研修を終えて資格を取ると、訪問介護で提供しているサービスの中で、掃除、 洗濯、調理、買い物代行などの生活援助サービ スを提供できます!

訪問介護とは

訪問介護とは、訪問介護員(訪問ヘルパー)などが、要介護者等などの利用者の居宅を訪問して、入浴・排せつ・食事などの介護、調理・洗濯・掃除などの家事を提供する介護保険サービスをいいます。

訪問介護での生活援助とは

訪問介護での生活援助とは、身体介護(入浴・排せつ・食事介助など)以外で、利用者が日常生活を営むことを支援するサービスのことです。

本人や家族が家事を行うことが困難な場合に行われるサービスで、生活援助として提供する内容としては、調理、洗濯、掃除などの援助です。生活援助が中心の訪問介護については、生活援助従事者研修を修了して資格取得した人が従事できるということです。

介護保険の生活援助のサービス内容の例

  • 居室内やトイレの掃除、卓上等の清掃
  • ゴミ出し、準備・後片づけ
  • 洗濯機または手洗いによる洗濯、洗濯物の乾燥(物干し)、洗濯物の取り入れと収納、アイロンがけ
  • 利用者不在のベッドでのシーツ交換、布団カバーの交換等
  • 衣類の整理(夏・冬物等の衣替え)、衣類の補修(ボタン付け、破れの補修等)
  • 配膳、食事の後片づけのみ、一般的な調理
  • 日常品等の買い物(内容の確認、品物・釣り銭の確認を含む)、薬の受け取り
介護保険の生活援助のサービス内容の例

介護保険の生活援助のサービスとしてできないことの例

介護保険の要支援要介護の認定を受けている方の中には、認知症や精神疾患、不安が強い方、寂しい気持ちの方など、色々な状況の方がいる中で、計画に沿って生活に必要なことを提供しています。訪問介護の仕事をするヘルパーとしては、高齢者の生活の役に立ちたいと親切心がわきやすいものです。しかし、介護保険のルールで、居宅サービス計画書(ケアプラン)や訪問介護計画書に定めた本人に日常生活上必要な援助以外は提供していけないことになっているのでそのポイントや具体的な内容をまとめてこちらの記事で紹介します。

介護の仕事・資格のステップアップ

介護の仕事・資格のステップアップ

介護の仕事をするときには、修了した研修や資格に合わせて、また次のステップの資格を取得しようというキャリアアップの道筋ができています。介護の仕事では、より質の高いサービスを提供できる高度な資格・技術を持っている方が資格手当てや給料が高くなる傾向がありますので、以下のようなステップアップ計画を立てて成長していくことも良いことだと思いまします!

生活援助従事者研修

介護職員初任者研修

介護職員実務者研修

介護福祉士

認定介護福祉士、介護支援専門員(ケアマネジャー)、管理者

生活援助従事者研修を受けて介護の仕事も選択肢に

生活援助従事者研修を受けて介護の仕事ができるようになると、訪問介護の身体介護以外の業務ができるようになります。もともと訪問介護では介護職員初任者研修以上の研修を受講した修了者でないと業務を行うことが認められていませんでしたが、生活援助の範囲では生活援助従事者研修の修了者は業務を行うことが認められました。

訪問介護の報酬でいうと身体介護のほうがやはり高く設定されていますので生活援助中心の訪問介護だと単価が安いです。そのため生活援助従事者として働く形だと高い時給や高い給料を期待することは難しいですが、生活援助従事者としての知識と経験を次の講習・資格に繋げていくことで、確実に資格手当がつき給料が上がっていくという道筋が見えます。

介護の仕事の専門性は、レベルが高い資格を有している人ほどどんどん高くなっていきますので、あえて生活援助だけを行うという働き方もあると思いますし、自分の市場価値を高めて介護福祉は管理者になるようなキャリアプランも描くことができます。将来を見据えながらどのような働き方、モチベーションで人生設計していくか考えていけると良いのではないでしょうか。