加齢臭の原因は皮脂が酸化することで、脂っぽいニオイが発生します。
女性でも同様に加齢臭は存在します。対策としては、抗酸化物質で活性酸素を減らすこと。
中学生・高校生の汗臭さ対策は「皮膚にいる良い常在菌の活性」と「垢の洗浄」です。
皮膚の湿度やpHを考えてケアしないと、皮膚に臭い菌や酸化した皮脂が増えてしまい臭いが増大しますよ。皮脂の成分、クレンジング、汗臭い臭いの原因などを知り、対策しましょう。
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加齢臭・体臭・口臭など、臭い対策に役立つ記事はこちらも
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加齢臭という言葉は1999年に資生堂が作った
加齢臭という言葉は、1999年に資生堂が命名しました。資生堂は高齢者特有のニオイの元である「ノネナール」という酸化物を発見しました。
これは脂肪酸と過酸化脂質が反応してできています。過酸化脂質は、脂に酸素が結びつき(酸化して)できています。
30歳代の男性のニオイはノネナールよりも「ぺラルゴン酸」「ジアセチル」
加齢臭の原因となるジアセチルは、汗に交じって分泌される乳酸などを細菌が分解して発生します。
ぺラルゴン酸は、皮脂が酸化されて発生する物質です。
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新鮮な皮脂は臭くない、酸化や分解で臭う
酸素が結びつくことを酸化と言いますが、わかりやすい例では鉄がさびることです。
皮脂も参加すると別物になり、ニオイも発します。
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常に漂っている自分のニオイは自分ではわからない
人間の脳には「順応」という機能があり、いつも漂っているニオイなどの刺激を脳が感じないように消してしまっています。これを順応と言います。
ニオイだけでなく、例えば喫茶店などでインタビューを受けているときは周りの会話などは全く気になりませんが、ボイスレコーダーで聞き直すと周りの会話に驚いたりします。
このような脳のフィルター機能を「least upper bound(LUB, リーストアッパーバウンド)」と言います。
耳の聴覚、鼻の嗅覚は、生きている限り永遠に情報が入り続けますが、それをすべて重要だと脳が認識していたらあっという間にパンクしてしまいます。
それを防いで優先度が高い情報か、普段通りのノイズかどうかをLUBが自動識別してブロックして脳に送っています。
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加齢臭の原因は「皮脂の酸化」
皮脂は30代がピークで分泌、各年代の皮脂の量
皮脂は30歳代をピークに分泌されます。以下の表は皮膚1cm×1cmの範囲(1平方センチメートル)にどのくらいの皮脂が出るかです。単位は1mg(1ミリグラム:1000分の1グラム)です。
10代 | 2.5mg |
20代 | 5.0mg |
30代 | 7.5~8.0mg |
40代 | 6.0~7.5mg |
50代 | 6.0mg |
ただし、皮脂を分泌する
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足は皮脂がほとんど分泌されない
20歳代以下のツンとした臭いは角質と汗が分解されて発生
若いうちは新陳代謝が活発なので、皮脂よりも汗や角質(アカ)が多く出ます。
これらが酸化したり、細菌などの微生物がこれらを分解したときに臭いが発生します。
皮膚にはどんな人でも「日和見菌」と言われる常在菌がいます。
これらの菌は皮膚が酸性の状態だとあまり活発ではありませんが、たんぱく質を分解する修正があります。
古くなった角質である「垢(アカ)」もたんぱく質ですので、菌によってはたんぱく質を発酵させてしまいヨーグルトのようなにおいが発生したりします。
若い人の汗臭さの予防は「菌の活性低下」と「垢の洗浄」
10代・20代の汗臭いニオイは、垢を分解する細菌・微生物の殺菌や皮脂のpHを酸性に傾けた状態で保つようなクリーム・化粧水が有効です。
新陳代謝が活発で、運動量も多いですので、汗や垢などの汚れをしっかりと洗い落とすことで予防できます。
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皮脂をそぎ取る界面活性剤が入ったクレンジングに注意
界面活性剤をご存知でしょうか?油汚れがキュキュッと落ちちゃう食器用洗剤のような成分です。皮脂膜がなくなると、角質から水分が蒸発しやすくなります。
脂は水を通しません。皮脂は皮膚の角質の周りをまんべんなく囲み、水分が逃げないように膜になっているんです。
それを落としてしまってももちろんすぐに皮脂が分泌されるのですが、皮脂が落とし、さらに化粧品や強力な洗浄剤を刷り込んでしまうと皮膚の生態が正常でなくなります。
皮膚も異常な刺激を受けると余計に皮脂を分泌したり、細胞そのものが弱って代謝が落ちたりして余計に参加しやすい状態になる可能性があります。
加齢臭対策に乳液や美容液、ローションなどで「保湿」
クレンジング・洗浄の後に、保湿をしないと
ビタミンEとビタミンCの両方で抗酸化
ビタミンEは抗酸化作用が強いですが、自分自身が酸素をくっつけて酸化してしまします。ビタミンCも一緒だと抗酸化作用が増大します。
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皮脂の成分
皮脂膜を形成している要素で、皮脂以外のものに「表皮脂質」があります。
垢として剥がれおちる角質細胞と、その中に含まれている天然保湿因子やその他のもの、さらにラメラ構造を有する角質細胞間脂質などが表皮脂質にあたります。皮表脂質(皮脂+表皮脂質)に汗の成分が加わり、皮脂膜が構成されているのです。※遊離脂肪酸は漏斗部や皮表でトリグリセライドが常在菌のリパーゼ作用などで加水分解されて生じる。
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皮脂分泌・成分を乱す要因
活性酸素
中性脂肪やコレステロールなどの脂質が活性酸素によって酸化されます。
皮脂が酸化してできた過酸化脂質は、皮膚の細胞を傷つけ、色素沈着やシワの原因にもなりますし、臭いもあります。
糖質・高GI値・高血糖の食べ物
血糖値が急上昇するとインスリンというホルモンが分泌されます。インスリンは皮脂腺を刺激し、皮脂の分泌を亢進させます。
ビタミンなど「抗酸化物質」の不足
ビタミンは皮膚や体の健康を保つ役割をしています。体内での過酸化脂質を減らすには、活性酸素を抑える役割を持つ「抗酸化物質」が有効です。
体内にあるスーパーオキサイドディスムターゼ(SOD)やカタラーゼなどの抗酸化酵素のほか、食物から摂取したビタミンCやビタミンE・カロチノイド類・ポリフェノール類などが抗酸化物質として存在しています。
睡眠不足
寝不足が続いてしまうと自律神経が乱れてしまいます。睡眠不足だと、起きているときに働く交感神経が優位になってしまいます。
交感神経優位だと、アドレナリンばかり分泌されます。皮脂を多く分泌させてしまいます。
ストレス
ストレスがたまるとホルモンバランスが崩れます。上記でも出てきたようにイライラが交感神経を優位にしてしまい代謝が活性化、皮脂の分泌も増えます。
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加齢臭も生活習慣が大切
加齢臭は体の外の問題もありますが、体の中の問題も大いにあります。もちろん、体質的に皮脂腺が大きい、抗酸化力が弱いなど、大衆の原因になりやすい方もいます。
その他の要因としては、食生活・睡眠は影響が大きいです。食生活では脂の多いものばかりでなく、ビタミンなどにも気を使うと効果的です。
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