自動調整の図

生物には恒常性を維持する機能、ホメオスタシスとは、人間が恒常性を維持するために必要な概念です。
この概念は生物だけでなく、この世に継続して存在するものにはほとんどみんなに備わっている機能です。

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ホメオスタシスの意味

ホメオ(homeo)とステイシス(stasis)とに分けることができます。

homeoとは

一緒に、混じる

stasisとは

状態

ホメオスタシスとは、環境に適応して安定にいられる機能のこと

人間には自律神経の機能があることはご存知かと思います。
自律神経は、運動したら心拍数をあげたり、寒いときは体を震わせたり、暑いときは汗をかいたりさせています。
これらは、環境の変化に対して「自動的に」行われています。
環境の変化が自分の許容範囲だったら、自分で調整して健康にいられる状態を維持できますよね。
しかし、あまりにも過度の環境変化があると、怪我をしたり、組織が壊れてしまったりします。
自動調整の図

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自己調整できる機能がホメオスタシス

生物には、自分にとって一番快適な状態というのを脳がしっかりと分かっています。
その一番快適な状態からずれた時に、自動調整機能が働くのです。

トレーニングとホメオスタシス

意識的に過酷なトレーニングをしたり、サウナ室に入ったりすることもできますが、体の方は楽できる状態に戻ろうとする葛藤が生じます。
人間らしさはこの部分で、自分で楽したい欲を自制して、取り組むことができるのです。
トレーニングすをすると、ハード面の対応力や性能が向上するので、結果として自動調整の範囲も向上します。
持久力が伸びたり、筋力が付いたりすれば、自然と自分が耐えられる範囲が広がっていくわけです。
これらを計算して行っていけるのはおそらく人間だけです。

社会生活とホメオスタシス、自分の快適な範囲

ホメオスタシスとは、生物だけに存在する概念ではなく、あらゆるものに存在しそうだという話題も最近ちらほらみられます。
たとえば社会生活の中ではどうでしょう?
家族で一緒にいると、性格が似てくるとか、考えていることがわかるようになるなどという話を聞いたことはありますか?
最近の研究で、一緒にいると心拍のタイミングや、月経周期などまで同じになってくる、ホメオスタシス同調という傾向がわかってきています。
人が安定しているためには、自分の快適=自分と同じな状態がお互いに良いということです。
このようなところにもホメオスタシスの概念が垣間見れ、なんで居心地が良いのか、どうしたら快適になるのかを考えるときにホメオスタシスの概念は生きてきます。

ネガティブなホメオスタシスの伝染

ネガティブな発言ばかりする人が職場や学校にいたとします。
そのネガティブ人間は、ネガティブな発言をすることで自分に共感してくれる人を探しているのです。
ネガティブ仲間を増やして、自分の居心地がよい状態を求めています。
はじめのうちはネガティブを励ましていても、毎日ポジティブや聞き流しをするのもストレスなので、相手に少しずつ共感するようになってしまうでしょう。
相手を否定する労力よりも、相手を肯定する方が自分にとってはるかに楽だからです。

人間は環境からの影響からは逃げられない

人間は常に環境からの影響を受けなくてはなりません。皮膚からは、圧・熱・痛みなどの感覚が常に脳に届きます。
耳からは音が常に入ってきますし、目からも様々なものが見えてしまいます。
意識しなくても自動的に受信してしまうのです。
たまに仙人やお坊さんなどで、究極の瞑想をすると、完全に環境から離れられる人もいるのかもしれませんが、ほとんどの人には無理です。
今までの人間の営みの中で膨大な「快適な状態」のデータが解析され、先進国はかなり快適に暮らせるようになっています。
そのため、快適でない「不快な刺激(ストレス)」に対する自動調整機能は低下して、「適応障害」などになりやすい傾向があります。
現代社会では、広告や看板、噂話、嫌味、仲間はずれ、騒音、振動などたくさんのストレスがかかります。
ホメオスタシスで自分の健康を維持できる範囲は、トレーニングで多少アップするかもしれませんが、継続するストレスには要注意ですね!

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