障害のある人に対応した施設、配慮が必要な人の設備やルールなどを示したり、支援を必要としていることをわかりやすく伝えるために、障害者やに関係する様々なシンボルマーク・標識があります。
障害や福祉に関するマーク・標識については、国際的に定められたものもありますし、団体等が独自に策定して普及を進めているものもあります。
配慮が必要な事柄の中には、外見だけではわからない目に見えない障害などもあります。そのような方々が誤解されたり、不利益を被ったり、我慢を強いられたりしないよう、障害や配慮が必要な人について理解し、尊重しあえる社会を目指しましょう。
障害者や福祉に関わるシンボルマーク・標識の示す意味と、どのような点に配慮するとよいかを紹介します。
このページの目次
障害者のための国際シンボルマーク
障害者が利用できる建物、施設であることを明確に表すための世界共通のシンボルマークです。マークの使用については国際リハビリテーション協会の「使用指針」により定められています。駐車場などでこのマークを見かけた場合には、障害者の利用への配慮について、御理解、御協力をお願いします。
※このマークは「すべての障害者を対象」としたものです。特に車椅子を利用する障害者を限定し、使用されるものではありません。
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盲人のための国際シンボルマーク
世界盲人連合で1984年に制定された盲人のための世界共通のマークです。視覚障害者の安全やバリアフリーに考慮された建物、設備、機器などに付けられています。信号機や国際点字郵便物・書籍などで身近に見かけるマークです。
このマークを見かけた場合には、視覚障害者の利用への配慮について、御理解、御協力をお願いします。
所管先:社会福祉法人日本盲人福祉委員会
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身体障害者標識(身体障害者マーク)
肢体不自由であることを理由に免許に条件を付されている方が運転する車に表示するマークで、マークの表示については努力義務となっています。
危険防止のためやむを得ない場合を除き、このマークを付けた車に幅寄せや割り込みを行った運転者は、道路交通法の規定により罰せられます。
所管先:警察庁交通局交通企画課
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聴覚障害者標識(聴覚障害者マーク)
聴覚障害であることを理由に免許に条件を付されている方が運転する車に表示するマークで、マークの表示については義務となっています。
危険防止のためやむを得ない場合を除き、このマークを付けた車に幅寄せや割り込みを行った運転者は、道路交通法の規定により罰せられます。
所管先:警察庁交通局交通企画課
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高齢運転者標識
高齢運転者標識を表示した普通自動車に対して幅寄せや割込みをした自動車運転者は処罰されます。
所管先:警察庁交通局交通企画課 高齢運転者標識
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ほじょ犬マーク
ほじょ犬マークとは、身体障害者補助犬法の啓発のためのマークです。
身体障害者補助犬とは、盲導犬、介助犬、聴導犬のことを言います。「身体障害者補助犬法」において、公共の施設や交通機関はもちろん、デパートやスーパー、ホテル、レストランなどの民間施設は、身体障害のある人が身体障害者補助犬を同伴するのを受け入れる義務があります。補助犬を同伴することのみをもってサービスの提供を拒むことは障害者差別に当たります。
補助犬はペットではありません。社会のマナーもきちんと訓練されているし、衛生面でもきちんと管理されています。
補助犬を同伴していても使用者への援助が必要な場合があります。使用者が困っている様子を見かけたら、積極的にお声かけをお願いします。
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耳マーク(Ear symbol)
耳マークは、聞こえが不自由なことを表すと同時に、聞こえない人・聞こえにくい人への配慮を表すマークでもあります。
聴覚障害者は見た目には分からないために、誤解されたり、不利益をこうむったり、社会生活上で不安が少なくありません。
このマークを提示された場合は、相手が「聞こえない・聞こえにくい」ことを理解し、コミュニケーションの方法等への配慮について御協力をお願いします。
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オストメイト用設備/オストメイト
オストメイトとは、がんなどで人工肛門・人工膀胱を造設している排泄機能に障害のある障害者のことをいいます。
このマーク(JIS Z8210)は、オストメイトの為の設備(オストメイト対応のトイレ)があること及びオストメイトであることを表しています。
このマークを見かけた場合には、身体内部に障害のある障害者であること及びその配慮されたトイレであることを御理解の上、御協力をお願いします。
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ハート・プラス マーク(内部障害・内臓疾患)
ハート・プラス マークとは、「身体内部に障害がある人」を表しています。
身体内部(心臓、呼吸機能、じん臓、膀胱・直腸、小腸、肝臓、免疫機能)に障害がある方は外見からは分かりにくいため、様々な誤解を受けることがあります。
内部障害の方の中には、電車などの優先席に座りたい、障害者用駐車スペースに停めたい、といったことを希望していることがあります。
このマークを着用されている方を見かけた場合には、内部障害への配慮について御理解、御協力をお願いします。
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白杖SOSシグナル(社会福祉法人日本視覚障害者団体連合推奨マーク)
白杖を頭上50cm程度に掲げてSOSのシグナルを示している視覚に障害のある人を見かけたら、進んで声をかけて支援しようという「白杖SOSシグナル」運動の普及啓発シンボルマークです。
白杖によるSOSのシグナルを見かけたら、進んで声をかけ、困っていることなどを聞き、サポートをしてください。
※駅のホームや路上などで視覚に障害のある人が危険に遭遇しそうな場合は、白杖によりSOSのシグナルを示していなくても、声をかけてサポートをしてください。
ヘルプマーク
ヘルプマークとは、義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方(マタニティ)など、外見から分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることができるマークです(JIS規格)。
ヘルプマークを身に着けた方を見かけた場合は、電車・バス内で席をゆずる、困っているようであれば声をかける等、思いやりのある行動をお願いします。
手話マーク
手話マークの意味は、ろう者等から提示の場合「手話で対応をお願いします」、窓口等で掲示の場合「手話で対応します」「手話でコミュニケーションできる人がいます」等です。
耳が聞こえない人が手話でのコミュニケーションの配慮を求めるときに提示したり、役所、公共及び民間施設・交通機関の窓口、店舗など、手話による対応ができるところが掲示できます。また、イベント時のネームプレートや災害時に支援者が身に着けるビブスなどに掲示することもできます。
筆談マーク
筆談マークの意味は、耳が聞こえない人等がこのマークを提示した場合は「筆談で対応をお願いします」の意味、窓口等が掲示している場合は「筆談で対応します」等の意味になります。
耳が聞こえない人、音声言語障害者、知的障害者や外国人などが筆談でのコミュニケーションの配慮を求めるときに提示したり、役所、公共及び民間施設・交通機関の窓口、店舗など、筆談による対応ができるところが掲示できます。また、イベント時のネームプレートや災害時に支援者が身に着けるビブスなどに掲示することもできます。
それぞれのマークに込められた思いを知ろう!
障害をもつ人々が利用できる建築物や施設であることを示すマークや、配慮が必要な対象者の方たちがさりげなく示してくれるサインの意味を知ることで、きっと対応が変わります。ヘルプマークとハートプラスマークのように似たような意味を持つマークもありますが、啓発をしている趣旨やそのマークに込められた思いなどはそれぞれ違いがあります。これらのマークの本当の意味や、どんな経緯で作られたのかなどは、ぜひ所管先のサイトで詳しく確認してみてください。
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