介護ロボット・ICT等の活用、介護書類効率化 魅力向上懇談会 厚労省で開催
 

ICTや介護ロボットを活用した介護職の負担軽減などについて議論、一億総活躍社会の実現に向けた取組の予算、2020年には介護職約230万人確保、5年勤続で学費免除について。

2016年1月12日、介護の仕事に誇りと自信を持ち、魅力を感じてもらう仕事に変えることを議論するため、介護のシゴト魅力向上懇談会が開催され、塩崎厚生労働大臣が初会合で挨拶しました。
一億総活躍社会、第3の矢.「安心につながる社会保障」(介護離職ゼロ)に向けた具体的な施策として動きだしました。方針も具体化されてきたため、介護業界だけでなくIT・ICT・電子機器・ロボット・コンサルタント・人材育成など様々な分野の構成員で会合が開始されました。介護ロボットや、介護の学生への学費免除、書類の電子化など具体的な施策を見ながら、介護の未来を考えてみましょう。

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介護職介護人材不足、2016年に約230万人に、27年度補正予算444億円は?

離職した介護人材の呼び戻し

再就職準備金貸付事業の新設 ※2年勤務で返還免除(20万円×1回限り)

介護職 新規参入促進

介護福祉士を目指す学生への学費貸付の大幅拡充 5年勤務で返還免除(80万円/年×2年)、国庫負担 9/10相当
ボランティアを行う中高年齢者への入門的研修・職場体験の実施等

離職防止・定着促進、生産性向上

雇用管理改善の推進(コンテスト・表彰の実施、助成金の拡充(28当初)
事業所内保育所の整備・運営支援、介護ロボット・ICTの活用推進
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介護の生産性向上関係施策(平成27年度補正予算案、平成28年度当初予算案)

介護事業所における文書量の半減、ICTの活用(電子カルテ、クラウド記録管理)

居宅サービス事業所における業務効率化促進モデル事業 平成27年度補正:6百万円、平成28年度当初:1.3億円

介護事業所においてICTの活用による業務上の文書削減や業務の効率化の効果について検証するモデル事業を行うとともに、電磁的記録による保存が認められている書類について、自治体が文書による保存や利用者の押印を求めていることがICT導入の支障となる場合があること等も踏まえ、介護事業所におけるICTのより効果的な活用に向けたガイドラインを 作成する。

介護ロボットの効果的な活用方法の検討・開発

介護ロボットを活用した介護技術開発支援モデル事業 平成27年度補正:1.5億円

施設全体の介護業務の中で効果的な活用方法を構築する視点が重要であるため、介護ロボットを活用した介護技術の開発を実現するためのモデル事業を実施する。

介護ロボット開発等加速化事業 平成28年度当初:3億円

介護ロボット等の開発・普及について、開発企業と介護現場の協議を通じ着想段階から現場ニーズを開発内容に反映、 開発中の試作機へのアドバイス、開発された機器を用いた効果的な介護技術の構築など、各段階で必要な支援を行うことにより、加速化を図る。

介護ロボット等の導入支援

介護ロボット等導入支援特別事業 平成27年度補正:52億円

事業者負担が大きい介護ロボットの導入を特別に支援するため、一定額以上(20万円超)の介護ロボットについて、介護施設・事業所への導入に要する経費を上限額(300万円)の範囲内で全額助成する。
家族等の介護負担を軽減するため、介護ロボット等を活用した高齢者の見守りを支援する機器に対し、導入に要する経費の一部を助成する。
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介護のシゴト魅力向上懇談会って?

 高齢化がさらに進むなか、介護職の魅力を向上し、離職を減らすため、業務の効率化、業務負担の軽減などについて議論を重ね、今後の政策の参考にすることを目的としています。
同懇談会には、介護の業務に詳しい経営者や、ICTの専門家やコンサルティング会社の方、福祉の現場で先駆的な取り組みをしている方などを迎え、今後、介護の仕事に誇りと自信を持っていただき、より魅力を感じてもらう仕事にしていくためにはどうしたらよいのか、ICTや介護ロボットを活用した介護職の負担軽減などについて議論を重ねていきます。
塩崎大臣は、介護の仕事はきつく、処遇がよくないから、若い方で就職を希望する人が少ないという声があることを挨拶で伝えました。そのうえで、「介護の仕事は本来、喜びを持って、あるいは誇りを持って働いていただいて良いはずの仕事です。より魅力を感じてもらう仕事にしていくにはどうしたら良いのかを考えていただきたい。単に表面的なことだけやってもだめだろうと思います。新しい地平線を切り開くイノベーションを起こし、これからの日本の高齢社会を乗り切るため、先駆的な話をまとめていただきたい」と話しました。
この日は、1.在宅医療向け電子カルテによる業務の軽減、2.ディクテーションによる時間の有効活用(医師が往診時の状況を移動中に録音、専任スタッフに送信しカルテに入力、それを医師が確認・修正し医療事務員がカルテに保存するといった口述の書き取りを取り入れることで時間の有効活用)、3.作業ごとに1秒単位でグラフ化することで、無駄を洗い出し改善するといった、介護に携わるスタッフの負荷を減らす取り組みを行っている事例が発表されました。
同懇談会は、今後、数回開催し、4月にはとりまとめる予定です。(老健局 振興課)

引用

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