おしゃべりロボットは介護施設で活躍しているか パルロ・ペッパー
 

おしゃべりロボット(コミュニケーションロボット)が介護施設でどのように受け入れられて実用化されてきているか気になりますよね。この記事では、介護ロボットを各社が公開している情報や実用場面の動画をまとめて紹介します。富士ソフトの人型ロボット「PALRO(パルロ)」、ソフトバンク「Pepper(ペッパー)」について紹介したいと思います。

※本記事は2014年に介護ロボットの実証実験が盛んだったときに書いた記事であり、このたび2020年10月に振り返りながら再編集をしました。

結論から言いますと、2020年現在でもおしゃべりロボット(コミュニケーションロボット)はあまり浸透していないですし、Youtube等でおしゃべりロボットが介護場面で活躍しているという動画も2015年くらいを境にかなり減っています。

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おしゃべりする富士ソフトの人型ロボット「PALRO(パルロ)」

富士ソフトの人型ロボット「パルロ」が介護施設で活躍する動画

ユビキタス&クラウドインテグレーター富士ソフト株式会社が開発したパルロです。

ベストケア様で導入したAIロボット「パルロ」の紹介(2017年5月24日テレビ愛媛にて「みんなのニュース」内で放送)

パルロの紹介公式ページはこちら

パルロの月給は30,000円!

パルロは、人との会話が大得意な優れたコミュニケーション能力を持つロボットです。機械的に受け答えするだけではなく、時に茶目っ気を交えながらおしゃべりする可愛らしいパルロは、ご利用者さまの心をぎゅっと掴みます。また、高度な移動知能も搭載しているから、しっかりと位置認識を行いながら、ちょこんと座ったり、とことこと歩いたり。このパルロの人間らしい動作も、ご高齢者さまとのレクリエーションには、欠かせないものなんです。
さらに、パルロは常時、インターネットに接続しており、クラウドサービスとも連携しているので、常に最新の情報を取得できる環境にあります。だから、新しいアプリケーションが開発されるたびに、常に最新のレクメニューに更新。このように、高度な人工知能と最新のネット環境の下で、パルロは日々成長し続けていきます。

人型ロボットパルロができること

富士ソフト パルロ

歌をうたう、音楽であそぶ、スタントコーラス、流行歌・昭和歌謡ヒット曲、童謡カルタ、季節の歌、5文字でつなぐ歌リレー、ゲーム・運動、新聞紙を使う、紙コップを使う、カラーボールを使う、風船ラリー、おや?いっしょ!、物当て(記憶力)ゲーム、後出しジャンケン、ぼたもち お届けします、ものづくり・作業、小物づくり・工作、楽しい花の手づくり装飾、カードケースづくり、ちぎり絵、マーブルもようのポチ袋、絵手紙(思い描いてみよう)、クイズ・脳トレ

パルロは、富士ソフトの「レクレーションが得意なおしゃべりロボット」です。ソフトウエア、システム関係の事業で培ったノウハウや遊び心は、急速に進むICT社会で欠かせないです。
できることも豊富!現在、少しずつ導入が進んでいるロボットのひとつです。

ソフトバンク「Pepper(ペッパー)」

ペッパーの紹介公式ページはこちら

Pepperはどんなロボット?

Pepperの身長は約120cmで、「中身はまるで男の子」に設定されています。
上半身、特に腕と手の動きは非常に滑らかで、人間型なのですが、脚はなく、車輪で動きます。
連続で12時間以上稼働するようです。私のiPadよりバッテリーのもちがいいです(^_^)

デベロッパー先行モデルの販売予約

受付期間 2014年9月20日(土)12:00から2014年10月31日(金)18:00まで
販売台数 | 200台限定

2020年10月時点でのペッパーの月額利用料

Pepper 月額保険パック100 月額:17,800円(税抜)

Pepperは修理に30万円〜70万円程度かかることがあるため、Pepper月額保険パックは「保険」に入っておくほうがよいです。特に介護施設でペッパーを利用する場合には、利用者が間違えて倒してしまうかもしれませんし、Pepper月額保険パック100という自然故障も過失の故障も保証されるプランが安心だと思います。

クラウド連携で豊富な知識を披露

Pepperは常時ネットワークに接続されているので、インターネット上の様々な情報に自らアクセスして最新のニュースや天気、株価などを教えてくれます。
さらに、膨大な会話データベースとも連携しており、幅広い話題に答えてくれます。
クラウド・ネットワークと連携することで、これまでのロボットができなかったような情報活用が可能となり、人によりそうロボットとしての可能性が一気に広がります。
更にアプリの購入で、上記のパルロのようにいろいろなことができてしまいます。

ソフトバンクは、通信業界・スマートフォンからの参入を活かして、アプリ購入でアップデートできる方式を採用しています。
また、価格は豊富でパルロよりも安価になっています。まだ販売もサンプルも一般には出回っていないため、介護業界での活躍は未知です。

介護業界でおしゃべりロボット(コミュニケーションロボット)は活躍できるか

2014年11月23日の予測

高齢者施設で働いている感触としては、認知機能の低下や難聴などが無くて、元気なお年寄りの方が興味を持って遊んでくれそうな感じがします。
例えば、難聴(耳が遠い)お年寄り等に対して、人間がコミュニケーションをとるならばかなり大きな音声で近付いてしゃべるなどの対応ができます。
機械にでも、「聞こえないよ」と言えば、ボリュームをアップさせるなどの対応はできると思いますが、近付く、耳元でしゃべるなどは難しいと思います。
また、パルロがレクレーションをしていますが、どの程度楽しんでもらえるでしょうか?動物園にいったり、猿回しを見たり、サーカスを見たりというような、普段の生活にはない特別感で最初は受け入れられ興味を引くと思います。もしかしたら、電話をかけて、人工知能搭載の音声サービスがお話ししてくれるようなテレクラ方式のほうがスムーズにおしゃべりロボット(?)として受け入れられるような気もします。

介護施設でのおしゃべりロボットの活用状況(2020年10月12日現在)

介護施設でのおしゃべりロボットはほぼ活躍できずに5年以上経ちました。代わりに新型コロナウイルス感染症の対策なども追い風となり、おしゃべりという点でいえばスマートフォンでテレビ電話をすることが介護施設でも取り入れられ、子や孫とスマホやタブレットを通して顔を見ながら会話できる時代は来ました。おしゃべりロボットは介護業界のニーズとしては2020年でも低そうです。体操に関しては今も体操のDVDで人間の体操のお兄さんなどが見本をしているのを見ながら介護施設の入居者が真似をして体操をしています。おしゃべりはLINEやzoomなどのアプリで本当の人間としています。

おしゃべりロボットではありませんが、アイボやパロのような癒しのペット型ロボットはニーズがあり、一部の施設や在宅で生活する高齢者・シニア世代に愛されています。

ペッパーに関しては、日常のご利用者や高齢者とのおしゃべりロボットというよりは、施設の受付係の案内ロボットように使われているケースはちらほらあるという印象です。

今後も、人型をしたおしゃべりロボットが介護業界で浸透するかは不透明ですね。

ロボットが溶け込んだ介護業界は訪れるのか

継続的に生活の一部としてロボットとおしゃべりしたり、ロボットが体操を指導したりする介護施設は増えるのででしょうか?
上記の2台の例をYoutubeで紹介しましたが、ぎこちなさは残ってしまいそうですし、ものめずらしさに最初の数日は遊んでみるかもしれませんがすぐ飽きるだろうという印象を受けました。実際に2020年に介護分野のおしゃべりロボットについて振り返ってみても飽きられてしまっていると感じています。

お年寄りはみんなおしゃべりは大好きですが、目の前にいるのがあきらかにロボットで、日本人独特の表現や面白さ、雰囲気や空気を感じ取りコミュニケーションをとるところなどはロボットにはまねできませんし、やはり飽きます。
ペッパーやパルロがモニター利用期間を超えて一般に販売・リースされ始めてからの動向に注目してきましたが、あまりその後の情報発信がないことからちょっと熱量も下がり気味なのではないかと思います。ヘルスケア産業は全般的に注目され、高齢化率が高まる日本で市場規模が拡大していますが、介護ロボット市場は開発先行でニーズへのマッチが課題となりそうです。もちろん完全に開発や販売がストップしたわけはなく、介護の展示会などではブース出展しており、商談している姿はありますので、じわじわおしゃべりできるロボットは増えているとは思います。

経費削減に!介護事業者向けに最適な電気プランでコストダウン

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メリットやリスクも含めてご検討を