飲みにくい薬・錠剤があって困ったとき、医師や薬剤師に相談して剤形・数・内服頻度を見直してもらいましょう。
高齢者は、食べ物や薬を飲み込む嚥下の能力が低下します。さらに骨粗しょう症や高血圧など複数の服用している薬が多いことから薬を飲み込みにくいという話をよく聞きます。
介護されている方も薬を服用していただく服薬介助に苦労しているのではないでしょうか?今回は、この飲みにくい薬の問題について薬剤師の視点から話をしていきたいと思います。

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錠剤の形状を変えてもらう

飲みにくい薬・錠剤の対処法 剤形・数・内服頻度を見直そう
現在、いろいろな錠剤の形状があります。ジェネリック医薬品まで選択肢を増やすとさらに形状の可能性が広がります。錠剤が大きいようであれば、小さい形状の他のメーカーの薬に変えてもらうことや、口腔内崩壊錠(OD錠)が販売されている場合もあります。
粉薬に変更する場合もあるので、服用しにくい薬があれば医師か薬剤師に、『飲みにくいのでお薬の形を変更できませんか?』と相談してみてください。
最終的には、錠剤をつぶして粉砕してもらうという方法や、らくらく服用ゼリーの使用などの方法もあります。

服用している薬の数を減らしてもらう

すこし今回の問題点からずれているかもしれないですが、薬服用で大変なのは、「薬の数が多いこと」と「何回も飲まないといけないこと」です。
だから、根本的に薬の数を減らすことができれば負担は軽くなります。1日3回服用しないといけない薬もゆっくりとける1日1回服用に変更してもらうと服用回数が減ります。
血圧の薬も1日1回服用の薬剤が販売されています。
例えば…  アダラートカプセル1日3回服用→ アダラートCR錠1日1回服用
昼服用の薬をなくしてもらうというのもよい方法かもしれません。昼服用の薬をもう一度見直してみて下さい。胃薬やビタミン剤など服用しないと命にかかわるような薬は、服用しないとならないこともあります。
もし重要な薬の場合でも、服用時期を朝食後や夕食後に変えてもらうことで、お昼の服用がなくせることもあります。これも患者さまや介護者の負担がかなり軽くなると思います。もう一度見直すか、医師や薬剤師に相談してみてください。

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簡易懸濁法(かんいけんだくほう)で飲みやすくする

簡易懸濁法とは?

簡易懸濁法とは、お薬(錠剤やカプセルなど)をつぶさずに、そのまま55℃程度のお湯に入れて懸濁する方法です。55℃のお湯に10分くらい付け、プラスチックの入れ物にいれて錠剤を崩す方法です。本来は胃ろうなどの患者さまで使用する方法ですが、胃ろうでない患者さんでも利用できます。ある程度錠剤がお湯でとけるので、大きい錠剤も飲み込みやすくなります。必要なものが、お湯と容器くらいなので、施設や自宅でもすることが出来ます。
お湯(55℃程度)のお湯の作り方は以下の方法があります。 

  1. 水と熱湯を1:2の割合で混ぜると55℃付近の温度になる。
  2. 60℃設定のポットの湯を注ぎ、数分で冷まして55℃にする。

簡易懸濁法であれば、錠剤もある程度崩すこともできるので、比較的飲み安くなります。
55℃の温度であれば、薬剤の薬効も影響を受けることもありません。 コーティングされている錠剤は少しヒビいれてからお湯に入れるとよいと思います。

簡易懸濁法について詳しくはマニュアルで

fa-arrow-circle-right簡易懸濁法マニュアル , 倉田 なおみ 石田 志朗/編著  簡易懸濁法研究会/執筆

薬を飲みやすくすることのまとめ

薬の服用は、患者様にとって重要であるとともに負担でもあります。また、薬のコンプライアンスを上げることで病状もより改善していきます。
薬の服用する時間が短縮されると食事や他の事にかける時間も増えるため大切なことだと思います。
服用しづらい薬を無理やり飲むと誤嚥にもつながっていくので、再度患者様の薬を見直してみてはいかがでしょうか?
 

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