介護過程の展開 介護の業務の質を高めるPDCAサイクル6つの手順
 

介護職員のPDCAサイクル『介護過程(介護プロセス)』は、情報収集・課題の明確化から要介護者の良さを引き出すマネジメント手法です。

介護職の仕事は、要介護者の自立や安全な生活支えていますが、実際には要介護者の「管理(マネジメント)」をしているという面も強く持ちます。
マネジメントと聞くと、企業の幹部やスポーツチームにしか関係ないと思われるかもしれませんね。
しかし、マネジメントとはもっと身近なもので、人・資源・リスクを把握した上で、目指す方向へ効率よく進めて成果を出す手助けすることであり、介護の業務にぴったりあう考え方なのです。これらを実践することは、介護職員としてご利用者のニーズに対してしっかりと手順に沿って成果を導き出すという専門性を高めることになり、介護職員初任者研修~介護福祉士・ケアマネジャーにまで浸透させていき、介護職員の仕事や地位の向上のためにも注目されています。

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メリットやリスクも含めてご検討を

介護過程のポイント

介護過程とは、情報収集→アセスメント(事前評価)→課題の抽出→課題の明確化→目標の設定→介護計画の立案→介護の実施→評価 という流れを、介護専門職として展開していくことで、利用者の生活上のニーズを改善・解消するための方法です。
介護過程では、利用者の新たな問題点や課題の解決に向けてこれらのプロセスを繰り返して実施します。
PDCAサイクルとは呼び方こそ違いますが、やっている内容は同じです。
実際の業務としてはこの過程の中に、サービス担当者会議やケアカンファレンスなど、受け持つ職員たちで自分の考えや観察を持ち寄って検討することも行われます。

情報収集

介護過程の実践における情報収集では、利用者の状態や状況を客観的に捉えるために、医療面・生活面・社会面・心理面などの必要な情報を収集します。
利用者や家族、キーパーソンとコミュニケーションをとったり、利用者の行動・動作の特徴・性格を観察して、全体像を組み立てていきます。

アセスメント(事前評価)

介護過程の情報収集で集めた情報をアセスメントで整理していきます。収集した利用者の情報を基にして、利用者が抱える問題点や課題を客観的、かつ総合的に分析します。

課題の抽出・明確化

課題の抽出、課題の明確化では、利用者の問題点や課題を抽出し、明確にします。介護過程ではなぜ介護を、その介助方法・支援手段で行っているのかのエビデンスを大切にしているため、ここでご利用者の抱える課題について明確にしていきます。また、課題が解決できるものであるかや、ご利用者の生活上の重要度や優先度などを考えていきます。

目標設定・介護計画の立案

ケア目標(短期目標や長期目標)を設定した上で、問題点や課題の解決に向けた介護計画を作成します。

介護計画の実践・実施

利用者に対し、介護計画を基に介護や支援を実施してみます。

介護計画の評価

実施した介護や支援が妥当だったか、目標の達成度や利用者への効果などについて検討していきます。
利用者の新たな問題点や課題を発見した場合は、介護計画を見直していきます。

全体像を捉え、相手をより良い状態にするための介護過程とICF

さて、介護業界全体の動きとして、介護過程の重視と、ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health、国際生活機能分類)における課題の整理ということに重点が置かれています。

ケアプランや介護計画書で目標やニーズを出していましたが、その根拠や介護に関わる以外のその人の生活全体に視野を広げて支援を考えるようにすることを目指しています。
また、介護にもエビデンス(根拠)が求められるようになり、「どうしてその考えに至ったのか」「どうしてその支援を行うのか」「その介護はなぜ必要なのか」ということを明確にすることが今よりも必要になります。

利用者の身体や動きだけでなく、生活や社会的な面まで全体に目を向けて、課題と小目標を繰り返し立てながらよりよい関わりができるようにという方針です。
ICFについてはまた別の記事で紹介しますが、介護過程とマネジメント、是非あなたも取り入れてみてくださいね!

介護・看護・リハビリ職員、ケアマネにも役立つ「マネジメント視点」

マネジメントの生みの親「ドラッカー」のマネジメント

マネジメントやマネージャーという言葉は世の中に広く使われていますが、その本質を説いたのはピータードラッカーさんです。

組織の在り方、チームの成果の設定方法、社会の中でどのように組織を活かすかという点を非常に詳しく、かつ具体的に説いています。
芸能人や歌手などにマネージャーがついていますが、介護職員も利用者にとってのマネージャー的側面があり、介護職員同士や多職種の中では組織の一員です。
今、自分の足りないところや、チームの居心地、チームの成果について悩んでいるとしたら必ずヒントがある一冊です。

マネジメントを分かりやすく解説して日本に広げた「もしドラ」

ピータードラッカーさんのマネジメントを野球部のマネージャーが読んだら…という本です。

「もしドラ」は一大ブームになったため、聞いたことがある方もいると思います。
ドラッカーのマネジメントは、マネジメントの説明書という感じで人によっては拒否反応が出るかもしれないですが、こちらの本はドラッカーのマネジメントの中の大事なところを女子マネージャーが自分なりに解釈して野球部のチームのマネジメントに取り入れていくという構成なので小説のように読めます。

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