蜂窩織炎とは 介護看護で足などの患部を挙上する理由
スポンサーリンク

蜂窩織炎とは(蜂巣炎)

蜂窩織炎という病気は、過労や体力低下などで免疫が弱った状態で皮膚の傷などから細菌感染が原因となり、その部分が膿んで痛み、発熱などを伴う赤い斑点が散在する症状を呈します。
蜂窩織炎が起きるとき、もともと組織液がたまってしまっていて、白血球などの免疫細胞を十分に供給できない状態なので、炎症が悪化しやすく重篤化することもある疾病です
浮腫が起きると、組織液が増えてしまっているだけでなく、細胞を支えているコラーゲンなども引き伸ばされてしまいもとに戻らない状態になってしまっていることも、医師と連携しながら後遺症の予防的な視点も持ち介護・看護にあたることが大切です。

蜂窩織炎の症状

蜂窩織炎という病気は、過労や体力低下などで免疫が弱った状態で皮膚の傷などから細菌感染が原因で、その部分が膿んで痛み、発熱などを伴う赤い斑点が散在する症状を呈します。

蜂窩織炎の原因

蜂窩織炎は、皮膚に小さな傷や潰瘍、水虫などがある場合に、それが原因で感染して発症しやすくなります。動物に噛まれたり、誤って針を皮膚に刺してしまったりして、そこに菌が感染し感染の原因になり蜂窩織炎を引き起こすこともあります。

蜂窩織炎が発症しやすい部位は脛・足・肘・顔

蜂窩織炎の好発部位としては、すね・足・肘・顔などです。

蜂窩織炎とリンパ浮腫の関係

蜂窩織炎について考える前に、まずリンパ浮腫と免疫について紹介します。

リンパの免疫機能と蜂窩織炎の予防

免疫担当細胞である白血球の一種であるリンパ球ですが、リンパ球は更にNK細胞(ナチュラルキラー細胞)B細胞T細胞にわかれています。
さらに細かく見ていくと、NK細胞や、T細胞の中のキラーT細胞などは、ウイルス感染した細胞を殺したりする役割を担っています
そのためリンパは免疫に大きく関わっていると言われます。蜂窩織炎はリンパ浮腫の時に発症しやすくなると言われますが、このように局所的に免疫機能が働きにくい状態が炎症を悪化させるためと考えられます。

免疫低下で蜂窩織炎

蜂窩織炎は、細菌感染の一種であるため、免疫機能がしっかりと働けば仮に感染が成立しても免疫機能で自然治癒に向かいますが、免疫が低下していると感染が広がります。

糖尿病や免疫力が低下する病気などがあると、細菌が増えやすく重症になることがあります。

蜂窩織炎は細菌感染なので、検査としては血液検査で、炎症所見である白血球やCRP(C-Reactive Protein:C反応性タンパク)の上昇がみられ、それらの血液所見が感染度合いや進行度の診断の目安になります。

蜂窩織炎の治療

蜂窩織炎の治療は、原因となる細菌に効果のある抗生物質の点滴や飲み薬を1週間前後かけて服用して様子を見ることが多いです。

なるべく安静にして体力を温存し、患部には摩擦や圧迫がないようにします。痛みに対しては医師の指示によりますが、患部を冷やすにして対応することが多いです。

細菌感染は皮膚の深いところで起きているというのが蜂窩織炎の特徴ですが、感染が悪化し血液まで感染が進行し、敗血症や髄膜炎などの危険がある場合には入院して医学的管理のもとで点滴などの治療も必要になります。感染の一種である蜂窩織炎の治療では、抗生物質などが用いられますが、リンパ浮腫などで抹消循環が滞っていると、治療薬や抗生剤が患部の感染箇所まで循環せず、効果が出にくかったりすることもしばしばあります。

蜂窩織炎の予防と早期の発見

介護施設や在宅介護などでは、足が腫れてい痛い状態でも適切な判断がなされずに様子観察が続いてしまうこともあります。

蜂窩織炎を発症すると痛みと腫れで異常さがわかるので放置されてしまうことはないと思いますが、糖尿病などで感覚が鈍磨していたり、独居だったりすると気付けないこともあります。

蜂窩織炎を放置してしまうと、細胞が壊死し、筋肉まで感染する壊死性筋膜炎を発症し、最悪の場合肢体の切断などの取り返しのつかない手術になることもあり得ます。

蜂窩織炎の後遺症予防 足など患部を挙上する理由

蜂窩織炎と診断されて治療を開始したり、介護・看護で様子観察をするときには、しばしば下肢などの患部を挙上することが進められることがあります。

蜂窩織炎で下肢を挙上する理由について考えてみたいと思います。

浮腫が起きた状態で、もしも蜂窩織炎などの炎症が起きて熱が出ると、代謝が増加して組織液がますます溜まります。浮腫がなくても、熱が出れば代謝がアップして液が多く供給されますし、炎症で腫れれば循環は悪くなります。
この時、患部を下に下げたままでいると液はどんどん溜まります。浮腫とは細胞の間にある組織液が増加した状態であり、細胞はコラーゲンという土台で並んでいます。

浮腫で組織液が異常に増えて、コラーゲンが伸び切った状態になっていると、治癒したときには足が膨らんだまま戻らない状態になることがあります。

蜂窩織炎の直接的な後遺症というわけではありませんが、下肢などを挙上する対応を取る理由としては、炎症で発熱して代謝が促進されたときの浮腫で、足などの体積が増えたまま戻らなくなる状態を予防するためという意味合いもあります

例えば、足の傷から感染して下腿に蜂窩織炎を発症したときは、投薬、熱感があればその部分のクーリング(冷却)、むくみには下肢を挙上が基本対応になることが多いです。
蜂窩織炎の場合は、マッサージしたり、運動したりということは余計な刺激になってしまうため避けた方が良いと医師からも言われることが多いです。
蜂窩織炎の患部に対してはリハビリも原則推奨されません。(別部位の合併症や2次障害を避けるために実施することはあります)

スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう