梅毒とは?症状、感染経路、検査ができる病院の探し方・費用

梅毒とは?症状、感染経路、検査ができる病院の探し方・費用
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「梅毒」という言葉は耳にしたことがあるかもしれませんが、その実態についてはあまり知られていません。この記事では、梅毒の基本的な情報から始め、その症状、感染経路、そして検査が可能な病院の探し方や費用について詳しく解説します。梅毒は適切な知識と予防策を持つことで、感染のリスクを大幅に減らすことができます。この記事を通じて、梅毒に関する正しい理解を深め、自身と大切な人を守るための一歩を踏み出しましょう。

梅毒とは

梅毒とは

梅毒は「ばいどく」と読みます。梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum)という細菌によって引き起こされる性感染症で、感染症法上の五類感染症に分類されています。感染した場合、医師は全例を保健所に届け出る義務があります。

初期段階では感染部位に痛みのない潰瘍(シャンクル)が現れることが特徴で、症状が自然に消えても病気は進行しています。放置すると神経系・心血管系・脳など複数の臓器に深刻な影響を及ぼし、場合によっては死にいたることもあります。また、感染しても無症状のまま他者にうつすことがあるため、注意が必要です。

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梅毒の症状の進行(病期ごとの特徴)

梅毒は進行の段階(病期)によって症状が大きく異なります。症状が自然に軽くなっても治ったわけではなく、ひそかに進行している点が梅毒の特徴です。感染から1年以内を「早期梅毒」、それ以降を「後期梅毒」と分けて考えます。

病期時期の目安主な症状
第1期(早期梅毒)感染後3週間〜3か月ごろ感染部位(性器・口・肛門など)に小豆〜指先ほどの痛みの少ないしこりや潰瘍が出現。股の付け根のリンパ節が腫れることもある。症状は自然に消えるが、治ったわけではない。女性は気づきにくい場合が多い。
第2期(早期梅毒)感染後1か月〜1年ごろ手のひら・足の裏・全身に痛みやかゆみのない発疹(バラ疹)が広がる。発熱、頭痛、筋肉痛、リンパ節の腫れ、脱毛など。この時期、梅毒トレポネーマはすでに全身に広がっている。症状はやがて自然に消えるが、進行は続く。
潜伏梅毒早期の症状が消えた後、数年にわたる顕著な自覚症状はないが、血液検査で感染が確認される。無症状のまま他者に感染させることがある。
第3期(後期梅毒)感染後数年〜数十年皮膚・筋肉・骨にゴムのような腫瘤(ゴム腫)が発生。大動脈瘤などの心血管梅毒、精神症状・認知機能低下を伴う進行麻痺、歩行障害を伴う脊髄癆などが現れることがある。複数の臓器に病変が生じ、死にいたる可能性もある。

なお、眼や耳の症状(視力低下、難聴など)や神経症状は、感染後どの時期でも起こりえます。梅毒は適切な抗菌薬(ペニシリン)の投与で治癒が期待できますが、治療を受けない場合は深刻な健康問題に進行します。症状がある場合や感染が疑われる場合は速やかに医療機関を受診してください。

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先天梅毒(妊娠中の感染)

妊娠中の人が梅毒に感染すると、胎盤を通じて胎児にも感染します(先天梅毒)。死産、早産、新生児死亡、神経・骨などの先天異常が起こることがあります。生まれたときに症状がなくても、生後数か月以内に皮膚症状や骨の異常が現れたり、数年後に目の炎症(角膜実質炎)や難聴(内耳性難聴)が出ることもあります。

近年、若年女性の梅毒感染増加に伴い先天梅毒の報告数も増えており、2023年には37人と例年(約20人程度)の水準を大きく超えました。妊婦健診での梅毒検査は特に重要です。

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梅毒の主な感染経路

梅毒の最も一般的な感染経路は性的接触です。口・性器・肛門などの粘膜や皮膚から梅毒トレポネーマが体内に侵入して感染します。また、妊娠中の母親から胎盤を通じた胎児への垂直感染(先天梅毒)も起こります。

梅毒の感染経路に心当たりがないケース

無症状のまま感染していることが多いため、「心当たりがない」と感じる場合も少なくありません。感染しても自覚症状がないまま他者にうつしてしまうことがあります。心当たりがなくても、感染リスクのある性行為があった場合は検査を受けることをお勧めします。

梅毒は日常生活でうつる?

梅毒は握手、抱擁、トイレの共用、食器の共用などの日常的な接触では感染しません。感染するのは主に粘膜や皮膚を介した直接の性的接触です。

オーラルセックスでも梅毒はうつる?

オーラルセックスでも梅毒はうつる? 避妊具

オーラルセックスでも梅毒に感染します。口から性器へ、性器から口への双方向での感染が起こります。口内や唇の粘膜に潰瘍ができることがありますが、無症状の場合も多く、気づかずに感染を広げてしまうリスクがあります。コンドームの使用は感染リスクを下げますが、コンドームで覆われていない皮膚や粘膜からも感染する可能性があります。

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梅毒の検査方法

梅毒の診断は主に血液検査によって行われます。梅毒トレポネーマに対する抗体(STS法・TPHA法・FTA-ABS法など)を検出することで感染の有無を確認します。感染から検査で陽性が出るまでに数週間かかる「ウィンドウ期間」があるため、リスクのある性行為から少なくとも3〜6週間以上経過してから検査を受けることが望ましいです。

性病検査ができる病院の探し方・費用

梅毒の検査・治療は以下の場所で受けることができます。

検査・受診先特徴・費用の目安
保健所無料かつ匿名で検査を受けられる自治体が多い。予約制のところもあるので事前に確認を。
性病専門クリニック・性病科専門的な診断・治療が受けられる。保険診療(3割負担)が基本。血液検査費用は数千円程度が目安(受診料別)。
泌尿器科・婦人科・皮膚科・内科かかりつけ医でも対応可能な場合がある。

梅毒に関しては「性病科」という診療科目の医療機関が最も専門的だと思います。

厚生労働省では「感染症・予防接種相談窓口」を設けており、匿名・無料で相談できます。「検査を受けるべきかわからない」「費用が心配」といった場合にも気軽に問い合わせられます。詳細は厚生労働省の梅毒ページでご確認ください。

性病検査は全員受けた方がいいのか?

感染リスクのある性行為があった場合、または梅毒を疑う症状がある場合は検査を受けることが推奨されます。梅毒は無症状のまま進行することがあるため、定期的な検査が早期発見・早期治療につながります。妊娠を希望する場合は、パートナーとともに検査を受けることも大切です。

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既往歴に梅毒と書かれている利用者への対応と注意点

既往歴に梅毒と記載されている利用者の場合、まず確認したいのは「治療済みか」「治療歴はいつか」という点です。適切な抗菌薬治療(ペニシリン等)を受けて完治している場合、梅毒は感染力を持ちません。介護や看護の通常のケアで感染することはなく、過度に恐れる必要はありません。

ただし、後期梅毒(第3期)まで進行していた場合や、神経梅毒の既往がある場合は、認知機能の低下・精神症状・歩行障害・視力・聴力の異常などの後遺症が残っていることがあります。こうした症状は認知症や脳血管疾患と区別がつきにくいため、アセスメントの際に梅毒の既往と治療経過を念頭に置いて観察することが大切です。

感染管理の観点では、梅毒に限らず血液・体液を介した感染リスクに対してスタンダードプリコーション(標準予防策)を徹底することが基本です。排泄ケアや傷の処置など、血液・体液に触れる可能性がある場面では手袋を着用し、ケア後は手洗いを徹底します。

治療歴が不明な場合や、皮膚に潰瘍・発疹などの活動性を疑う症状が見られる場合は、一人で判断せずに看護師や医師に報告・相談することが必要です。既往歴の記載があっても、正確な治療状況はケアマネジャーや医師に確認してケアに反映させましょう。

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梅毒の感染者数が急増している(厚生労働省のデータ)

厚生労働省・国立感染症研究所のデータによると、梅毒の報告数は近年大幅に増加しています。2022年以降は年間1万人を超える報告が続いており、特に男性は20〜50代、女性は20代での感染が突出して多い傾向です。

梅毒の発生状況について

日本では1948年から梅毒の発生について報告の制度がありますが、報告数は、年間約11,000人が報告された1967年以降、減少していました。ところが2011年頃から報告数は再び増加傾向となりました。2019年から2020年に一旦減少したものの、2021年以降大きく増加しています。2022年以降は年間10,000例を超える報告がされており、注意が必要な状況が続いています。2025年の年間報告数は13,530人(速報値)と依然として高い水準です。

性感染症|厚生労働省
梅毒の発生状況について
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免責事項

本記事は梅毒に関する基本的な情報を提供することを目的としており、医療的診断・治療の代替となるものではありません。正確な情報や最新のデータについては、医療専門家の助言を求めるか、厚生労働省などの信頼できる情報源をご参照ください。性感染症に関する疑問や不安がある場合は、適切な医療機関にご相談ください。

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