インフルエンザワクチンの接種の効果や4価ワクチン予防接種の費用、新型インフルエンザ発生状況などを紹介します。
厚生労働省は、2015年11月5日に一般向けの「インフルエンザQ&A」を発表しました。
インフルエンザについての正しい知識をつけて予防や対策、啓発を行うために厚生労働省が作成したQ&Aから、気になるところをそのまま引用して掲載しています。
インフルエンザの対策については「インフルエンザ対策?冬の湿度の基準は?加湿器やりすぎもカビが?」も参考に。
インフルエンザの政府方針については「2015年(平成27年) 新型インフルエンザ対策、タミフル・リレンザ・イナビルの備蓄、予防接種やインフルブロックのどあめの対策も」も参考に。
このページの目次
- 厚生労働省「インフルエンザQ&A」より引用
- Q.1: インフルエンザと普通の風邪はどう違うのですか?
- Q.6: 現在国内で流行しているインフルエンザはどのような種類ですか?
- Q.11: インフルエンザの治療薬にはどのようなものがありますか?
- Q.22: 「4価ワクチン」とはどのようなものですか?今年のワクチンは、どの種類のインフルエンザに効果がありますか?
- Q.23: インフルエンザワクチンの接種はいつ頃受けるのがよいですか?
- Q.24: ワクチンの供給量は確保されていますか?
- Q.26: インフルエンザワクチンを接種するにはいくらかかりますか?
- Q.30: インフルエンザワクチンの接種によって引き起こされる症状(副反応)には、どのようなものがありますか?
- 予防接種健康被害救済制度
厚生労働省「インフルエンザQ&A」より引用
Q.1: インフルエンザと普通の風邪はどう違うのですか?
一般的に、風邪は様々なウイルスによって起こりますが、普通の風邪の多くは、のどの痛み、鼻汁、くしゃみや咳等の症状が中心で、全身症状はあまり見られません。発熱もインフルエンザほど高くなく、重症化することはあまりありません。
一方、インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛等全身の症状が突然現れます。併せて普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳等の症状も見られます。お子様ではまれに急性脳症を、御高齢の方や免疫力の低下している方では肺炎を伴う等、重症になることがあります。Q.6: 現在国内で流行しているインフルエンザはどのような種類ですか?
インフルエンザの原因となるインフルエンザウイルスは、A型、B型、C型に大きく分類されます。このうち大きな流行の原因となるのはA型とB型です。
近年、国内で流行しているインフルエンザウイルスは、A(H1N1)亜型とA(H3N2)亜型(香港型)、B型の3種類です。このうち、A(H1N1)亜型のウイルスは、ほとんどが2009年に発生したH1N1pdm(pdm:パンデミック)ウイルスです。A(H1N1)亜型のウイルスの中でも、平成21年より前に季節性として流行していたもの(Aソ連型)は、平成21年のインフルエンザ(H1N1)2009ウイルス発生後はほとんど姿を消しました。
これらの3種類のインフルエンザウイルスは、毎年世界中で流行を繰り返していますが、流行するウイルス型や亜型の割合は、国や地域で、また、その年ごとにも異なっています。日本国内における流行状況の詳細は、国立感染症研究所感染症疫学センターのホームページを御覧ください。
国立感染症研究所感染症疫学センター:インフルエンザとはQ.11: インフルエンザの治療薬にはどのようなものがありますか?
インフルエンザに対する治療薬としては、下記の抗インフルエンザウイルス薬があります。
- オセルタミビルリン酸塩(商品名:タミフル)
- ザナミビル水和物(商品名:リレンザ)
- ペラミビル水和物(商品名:ラピアクタ)
- ラニナミビルオクタン酸エステル水和物(商品名:イナビル)
- アマンタジン塩酸塩(商品名:シンメトレル等)
ただし、その効果はインフルエンザの症状が出始めてからの時間や病状により異なりますので、使用する・しないは医師の判断になります。
抗インフルエンザウイルス薬の服用を適切な時期(発症から48時間以内)に開始すると、発熱期間は通常1~2日間短縮され、鼻やのどからのウイルス排出量も減少します。なお、症状が出てから2日(48時間)以降に服用を開始した場合、十分な効果は期待できません。効果的な使用のためには用法、用量、期間(服用する日数)を守ることが重要です。Q.22: 「4価ワクチン」とはどのようなものですか?今年のワクチンは、どの種類のインフルエンザに効果がありますか?
今年度の季節性インフルエンザワクチンは、インフルエンザA(H1N1)亜型(インフルエンザ(H1N1)2009)と同じ亜型)、A/H3N2亜型(いわゆるA香港型)、B型(山形系統)、B型(ビクトリア系統)の4種類が含まれたワクチン(いわゆる4価ワクチン)です。
なお、これまでは3種類が含まれたワクチン(いわゆる3価ワクチン)でしたが、近年、インフルエンザB型の流行が2系統(山形系統とビクトリア系統)のウイルスが混合していることから、今年度より4種類が含まれたワクチン(いわゆる4価ワクチン)を導入しています。Q.23: インフルエンザワクチンの接種はいつ頃受けるのがよいですか?
日本では、インフルエンザは例年12月~3月頃に流行し、例年1月~2月に流行のピークを迎えます。ワクチン接種による効果が出現するまでに2週間程度を要することから、毎年12月中旬までにワクチン接種を終えることが望ましいと考えられます。
Q.24: ワクチンの供給量は確保されていますか?
今シーズンの供給予定量(平成27年6月現在)は約5,946万回分(約2,973万本)で、昨年度と比較して約11.15%減となります。昨年度の推計使用量は約2,649万本でした。
※1回分は、健康成人の1人分の接種量に相当します。
なお、一般財団法人化学及血清療法研究所が製造販売するインフルエンザHAワクチンについては、承認書と製造実態の齟齬等についての厚生労働省への報告が適切になされていないことが判明したことから、9月18日付けで出荷の自粛を要請していましたが、10月21日付で出荷自粛の要請を解除することとなりました。
プレスリリース:一般財団法人化学及血清療法研究所が製造販売するインフルエンザHAワクチンについてQ.26: インフルエンザワクチンを接種するにはいくらかかりますか?
ワクチンの接種は病気に対する治療ではないため、健康保険が適用されません。原則的に全額自己負担となり、費用は医療機関によって異なります。
しかし、予防接種法(昭和23年法律第68号)に基づく定期接種の対象者等については、接種費用が市町村によって公費負担されているところもありますので、お住まいの市町村(保健所・保健センター)、医師会、医療機関、かかりつけ医等に問い合わせていただくようお願いします(定期接種の対象でない方であっても、市町村によっては、独自の助成事業を行っている場合があります)。Q.30: インフルエンザワクチンの接種によって引き起こされる症状(副反応)には、どのようなものがありますか?
免疫をつけるためにワクチンを接種したとき、免疫がつく以外の反応がみられることがあります。これを副反応といいます。季節性インフルエンザで比較的多くみられる副反応には、接種した場所(局所)の赤み(発赤)、はれ(腫脹)、痛み(疼痛)等が挙げられます。接種を受けられた方の10~20%に起こりますが、通常2~3日でなくなります。
全身性の反応としては、発熱、頭痛、寒気(悪寒)、だるさ(倦怠感)などが見られます。接種を受けられた方の5~10%に起こり、こちらも通常2~3日でなくなります。
また、まれではありますが、ショック、アナフィラキシー様症状(発疹、じんましん、赤み(発赤)、掻痒感(かゆみ)、呼吸困難等)が見られることもあります。ショック、アナフィラキシー様症状は、ワクチンに対するアレルギー反応で接種後、比較的すぐに起こることが多いことから、接種後30分間は接種した医療機関内で安静にしてください。また、帰宅後に異常が認められた場合には、速やかに医師に連絡してください。
そのほか、重い副反応(※)の報告がまれにあります。ただし、報告された副反応の原因がワクチン接種かどうかは、必ずしも明らかではありません。インフルエンザワクチンの接種後に見られた副反応については、順次評価を行い、公表していきます。
※重い副反応として、ギラン・バレー症候群、急性脳症、急性散在性脳脊髄炎、けいれん、肝機能障害、喘息発作、血小板減少性紫斑病等が報告されています。
引用:厚生労働省 インフルエンザQ&A
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予防接種健康被害救済制度
予防接種法に基づく予防接種を受けた方に健康被害が生じた場合、その健康被害が接種を受けたことによるものであると厚生労働大臣が認定したときは、市町村により給付が行われます。
予防接種に伴う合併症は稀ですが、万が一副反応といわれる予期せぬ障害や合併症を発症した場合は補助があります。詳しくは「予防接種健康被害救済制度」で紹介されています。
インフルエンザ情報の参考サイト
インフルエンザ対策、予防の記事
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