トラベルヘルパーとは?旅行介助士との違いや資格取得・費用相場
 

旅行は誰にとっても楽しい体験ですが、身体的な制約や健康上の問題を抱える人々にとっては、特別なサポートが必要になることがあります。ここでは、そんな支援を提供する「トラベルヘルパー」と「旅行介助士」に焦点を当て、それぞれの役割、違い、資格取得方法、および費用相場について詳しく解説します。

トラベルヘルパーとは?

トラベルヘルパーは、介護技術と旅行の専門知識を併せ持つ専門家です。身体的な不自由がある人や健康に不安がある人の外出支援を行い、身近なお出かけから介護旅行の相談まで幅広く対応します。介護旅行は、旅先の環境に応じたサービスが求められ、トラベルヘルパーは旅先での臨機応変な判断が重要とされます。

トラベルヘルパーと旅行介助士の違い

トラベルヘルパーと旅行介助士には資格検定を認定する機関や、サービス内容に若干の違いがあります。どちらの資格に関しても国家資格や公的資格ではなく民間資格であり、高齢者の外出支援や介護旅行の実現に目を向けているというところは類似しています。

項目 トラベルヘルパー 旅行介助士
資格認定 NPO日本トラベルヘルパー協会 一般社団法人日本介護旅行サポーターズ協会
専門知識 介護技術と旅行の業務知識 介護技術を前提とした旅行のサポート
サービス内容 旅行中の介助、旅のプランニング、事前の下調べ、移動や宿泊の手配、旅行後のサポート 要介護者の旅を安全にサポートするためのノウハウ、旅行中の介助
対象者 身体的な不自由がある人や健康に不安がある人 要介護者
役割 旅行中の介助だけでなく、旅のプランニングから事前の下調べ、移動や宿泊の手配、旅行後のサポートまで一貫して担う 旅行中の介助に特化し、要介護者の旅を安全にサポート

トラベルヘルパーは、介護技術と旅行の専門知識を併せ持つ専門家であり、旅行中の介助だけでなく、旅のプランニングから事前の下調べ、移動や宿泊の手配、旅行後のサポートまでを一貫して担います。一方、旅行介助士は、要介護者の旅を安全にサポートし、楽しんでもらうためのノウハウを学ぶ資格で、介護技術を前提としています。

トラベルヘルパー 資格

NPO日本トラベルヘルパー協会トラベルヘルパー3級資格

日本トラベルヘルパー協会は、2009 年4月1日より、トラベルヘルパー資格検定制度を導入致しました。

トラベルヘルパー3級資格の取得には、自宅学習と在宅検定が含まれます。受講料は16,500円(税込)で、テキストを精読し、課題提出後に在宅検定を受けます。合格するとトラベルヘルパー3級に認定されます。

NPO日本トラベルヘルパー協会トラベルヘルパー2級資格・1級資格

検定試験は、日帰り研修2日目修了後、宿泊研修3日目修了後に行なっております。筆記試験と面接試験があり、筆記試験に関しては70%以上の正解で合格となると示されています。不合格になった場合前回試験で合格項目があった場合には合格科目を免除して受験することができるそうです。トラベルヘルパー準2級・2級資格の有効期限は3年間です。

トラベルヘルパー認定資格についての詳細は「NPO日本トラベルヘルパー協会 トラベルヘルパー検定試験」のページをご確認ください。

JTB認定トラベルヘルパー資格

現在、JTBはトラベルヘルパーの認定を行っていません。

トラベルヘルパーの資格取得にかかる費用

以下の表は、トラベルヘルパー養成講座の受講料を2023年4月1日以降の料金で示しています。

資格コース 改定前の料金 改定後の料金
準2級 80,740円(税込) 84,700円(税込)
2級 120,780円(税込) 126,800円(税込)
準2級(3級同時受講) 87,890円(税込) 92,200円(税込)
2級(3級、準2級同時受講) 196,900円(税込) 206,700円(税込)
2級(準2級同時受講) 184,910円(税込) 194,100円(税込)

トラベルヘルパーの料金相場

あ・える倶楽部では、お客様の介護状況に合わせて、さまざまなお出かけをサポートしています。トラベルヘルパーサービスの料金は、以下の基本料金を基に、行先や利用交通機関の環境や必要な介護内容に応じて算出されます。

国内サービスの基本料金(2022年1月1日改定)

介護状態 サービス内容 1日8時間料金 半日4時間料金 時間超過加算(30分)6~22時 時間超過加算(30分)22~6時
自立の方 見守り、荷物、動産管理など 26,400円 15,840円 2,062円 2,475円
軽度要介護(要支援程度) 見守り、荷物、移動補助など 30,800円 18,480円 2,405円 2,887円
中度要介護(介護度1・2程度) 移動、食事、排泄など 35,200円 21,120円 2,750円 3,300円
重度要介護(介護度3・4・5程度) おむつ交換、入浴介助など 39,600円 23,760円 3,093円 3,712円

※「自立の方」とは、身障者手帳・療育手帳を持っていない方、介護認定を受けていない方の基本料金です。

追加料金

  • 時間超過加算: 30分単位で2,062円より
  • 同室宿泊: 1泊あたり5,500円
  • 夜間介護: 2回まで6,600円(追加1回につき3,300円)
  • 指名料: 1日あたり1,100円
  • 旅行添乗業務: 内容により見積もり
  • 通訳・ガイド業務: 内容により見積もり

その他の費用

  • トラベルヘルパーの旅費・食費・旅行保険等はお客様のご負担
  • トラベルヘルパーと別食の場合は、食事手当てを別途申し受けます

トラベルヘルパーとして開業は可能?

トラベルヘルパーとしての開業は可能です。例えば、介護タクシードライバーとして起業した後、トラベルヘルパーの資格を取得し、介護タクシードライバー兼トラベルヘルパーとして活動する事例があります。このような経験を生かし、お客様の外出や旅行をサポートするサービスを提供しています。

トラベルヘルパー 求人や需要はある?

以下の表は、日本介護システム株式会社のトラベルヘルパー求人情報の一例です。(2023年12月現在)

この情報は、トラベルヘルパーの職種に関する求人が存在することを示す一例として提供されています。

項目 登録スタッフ パート・アルバイト 正社員
雇用形態 登録スタッフ パート・アルバイト 正社員
報酬 1日約12,000円

月250,000円以上

(月間22日稼働の場合)

時給1,000~1,600円(地域による) 給与は職種により異なる
仕事内容 「介護サービス付きお出かけ、旅行」の提供 同上 同上
募集年齢 20~60歳 20~60歳 20~60歳
応募資格 未経験者歓迎、介護資格保持者優遇<br>車両持ち込み可能な方優遇 同上 同上
勤務時間 9:00~18:00のうち4時間程度から<br>週1日以上 9:00~18:00のうち4時間程度から週2日以上 9:00~18:00
待遇 交通費支給、研修制度あり 交通費支給、研修制度あり、社会保険完備 交通費支給、社会保険完備、有給休暇あり

こちらは日本介護システム株式会社が提示している求人の一例ですが、他社に関してもトラベルペーパーに関しては登録スタッフとして登録しておき、利用者やその家族からの申し込みや相談に合わせてパートやアルバイトで日給や時給をいただくようなような形が多いようです。

また、仮に正社員として採用された場合でも通常は訪問介護や介護保険施設などで働いていて、利用者や家族からの応募があった時にだけ介護旅行やトラベルヘルパーとしての外出支援などを行うということが多いようです。このような形ですがトラベルヘルパーの需要は潜在的には多くあり、要介護状態や支援が必要な状態でも旅行に行ったり外出をしたりしたいというニーズはあります。

トラベルヘルパーも経験してみたいという方は、介護を行っている会社が介護旅行の事業も展開していることも多いので、介護転職サイトに相談してみるのもおすすめです。トラベルヘルパーや外出支援という仕事は、介護の枠を超えて利用者のやりたいことや叶えたい夢をしっかりと支援できるとても大切な仕事だと思いますのでやりがいもあります!