介護医療分野でクラウドシステム・ICT活用 デジタルデバイド問題

 

近年、インターネット上には多彩で拡張性の高いWEBサービス・クラウドシステムが、超低コストで用意されています。
インターネットと個人情報は切っても切れない関係で、個人情報だらけの医療・福祉の世界では、インターネットの利用に消極的になります。
しかし、地域をテーマに取り組まれている医療や福祉のシーンでは、やっぱりクラウドサービスを利用しない手はないと感じるのです。

介護業界全体に漂うデジタルデバイド問題

「デジタルデバイド」とは、コンピュータやインターネットなどの情報技術を利用したり使いこなしたりできる人と、そうでない人の間に生じる、貧富や機会、社会的地位などの格差のことです。最近は教科書にもデジタルデバイドという言葉が掲載されています。
介護業界は介護・介助・支援のサービスを直接ご利用者に提供する場面では対面サービスであるため、ITとは無縁と思われがちです。実際現場で働く介護職員に話を聞くと、パソコンなどを扱わなくて済むから介護の仕事をしているという意見もあります。お年寄りは機械音痴だから、働く人も機械は使いこなさなくてもよいということだと、現代の技術革新でせっかく与えられたいろいろな「機会」を損なうことになります。

介護でのICT活用の地域連携で問題視されるとプライバシー問題

訪問指導や家屋評価の際にスマホを持ち歩き、家屋内のADLや家族の要望を録画、録音。
なかなかサービス担当者会議に参加できない医師・看護師・薬剤師・機能訓練指導員など、医学的所見やリハビリテーションの様子を動画で伝達。
サービス担当者会議の内容を即座にまとめ、要点をシェア。
ご理解のある事業者、家族や利用者は、喜んで協力してくれます。かなり多くの人がコミュニケーションアプリのLINE(ライン)で行っていることですが、仕事としては抵抗があるのかもしれませんよね。当然、個人情報を含む記録を電子化するということは、紙で残しておくよりも簡単に複製でき、簡単に転送できます。リスクを挙げると逃げ腰になってしまうのも十分わかります。
しかし、介護業界でも、ロボットの活用とともに、ICTの活用についても推進され、クラウドサービスで「本人」「スタッフ」「家族」が繋がるための実証実験・チャレンジが試みられている。

介護報酬管理から、地域施設・家族連携まで対応できるシステム

例えば・・・実際に医療介護分野でも活用できる電子化・ICTのシステムとしては以下のようなものがある。

利用者ごとにフォルダにアクセス権限(施設PC、リハビリ科PCおよびスマートフォン、利用者家族)して、利用者が入所中も施設スタッフがリハビリや施設内ADLを撮影し、共有フォルダへアップロードする。
ADLレベルの推移が記録され、家族への情報提供、施設内での介護状況などが、文章よりもわかりやすく伝わる。
家族からの要望や質問、各部署の関わり方や観察記録もフォルダを見れば一括管理される。
リハビリ科としても、日常生活での動作が向上したというリハビリの効果が示しやすく助かる。

百聞は一見に如かず!

文字による情報には限界があるし、週に1回とか、毎回夕方にしか来ない面会で情報を伝達するより、リアルタイムにいつでも都合のいい時にどんな状態なのか確認できるのは便利。
それでも個人情報が・・・とか、介護職員が一からスマホの使い方を覚えるなんて・・・とか、意見はいろいろ出るが、そこはトレードオフ。
みんな携帯持っている時代だし、福祉システムがアナログでガラパゴスじゃ困ってしまう。
現に、福祉ってガラパゴス化して、へんな文化が発達している。幼稚園風の風習だったり、利用者の自由がかなり制限されたり。

介護でのICT活用の推進に補助金も

ICT導入補助金とは、介護事業所の業務効率化を通じて、訪問介護員等の負担軽減を図ることが目的の補助金です。諸条件がありますが、紙による手渡しや、FAX等で連携されていた情報を、ICTを活用するデータ連携で省力化することが有効ですので補助金についても調べる価値ありです。

普通の社会と福祉分野の情報リテラシー格差

在宅生活にフォーカスされている利用者に対しては少なくとも、一般社会との情報的なギャップは減らしていかないとなりません。
本当は、認知面がしっかりしていてある程度の教養のある利用者の場合には、自分の生活の方針を施設に居ながらに立てられるくらい情報の選択肢を用意できたらいい。
情報がない環境、刺激がない環境からは、行動は起きないです
もしも、ロビーに旅行雑誌があったら、小説がいっぱいの図書館があったら、通販で何でも買えるならば・・・
きっとみんな意欲が湧くのだろう…、じつはお年寄りは介護代以外にお金をほとんど使うことができないという経済的自由を制限されているのかもしれない。
格安スマホや格安SIM、話しかければ会話もできる機種も出てきている時代、認知症等で意図せず購買などをしてしまうリスクがあるかもしれないが、アクセス制限などもかけられる。
デジタルデバイド(デジタル・ディバイド)の問題は、広い意味でのリハビリテーションの課題です。

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