麦茶は万能!介護施設の高齢者の飲み物は緑茶よりほうじ茶の理由

 

高齢者施設・介護施設・老人ホームや、保育園や児童クラブなど、幼児・小学生くらいの児童の飲み物は何が良いかを、栄養士さん、薬剤師さんなどから意見を聞きまとめました。
介護施設では、ほうじ茶を日常の飲み物にしていることが多いです。一般的に自立していて家で飲んでいるものと言えば緑茶ですが、施設だとほうじ茶…。
理由としては「ほうじ茶の方が安いこと」や「緑茶にはカフェインが含まれるから」ということは耳にしますが、それだけなのでしょうか?
この記事では、ほうじ茶の良さと、お年寄り・高齢者にお勧めの飲みものについて考えて紹介していきます。

緑茶・ほうじ茶・ウーロン茶・紅茶は全部同じ「茶」からできている

緑茶とほうじ茶はもともとは同じ素材からできています。製法が異なります。
緑茶にも、煎茶や番茶などがありますが、基本的には同じです。
ほうじ茶は製造過程で高温を加えるため緑茶と比較してカフェイン・タンニン・カテキンといったお茶の効能と言われる成分が少なめです。

緑茶にはカフェインが含まれると聞きますが、高齢者や子どもに影響があるの?

カフェインは中枢の興奮(覚醒作用:目が覚めるなど)、利尿(尿が出やすくなる)、胃液分泌亢進作用の作用があります。
覚醒作用の点から考えると高齢者は不眠の方が大変多く、15時以降のカフェイン摂取はできるだけ避けた方がいいと考えられます。
子どもの場合は、大人用のお茶は効能が強いため、こども用という類のうすめのお茶を選ぶ方が望ましいと思います。

カテキン=健康ではない 酸化されタンニン酸に変わると胃に悪いことも

飲み物の健康的なイメージで、ポリフェノールの一種である「カテキン」が健康によいとよく聞きます。
ポリフェノールは抗酸化作用があり、癌などの原因となる「活性酸素」を減らしてくれると話題になっています。
しかし、カテキンからできるタンニンは胃に負担をかけるため、消化機能が弱まっている高齢や、胃腸の機能が未発達な幼児・子どもは胃もたれや胃痛の原因になることもあります。

タンニンは鉄分の吸収を阻害する

お茶などに含まれるポリフェノールの一種であるタンニンは鉄分の吸収を阻害する(鉄とタンニンが結びついて腸で吸収できない鉄になってしまう)ことがあり、貧血の方は飲み過ぎには注意が必要です。

高齢者や女性などで鉄分を補う必要がある方は、心配な場合は飲み物についても医師に相談すると良いかと思います。

お茶にはカリウムも含まれるため腎機能障害では控える

お茶にはカリウムも多く含まれています。カリウムは腎臓から排泄されているので腎機能が低下している方には摂取を控えていただいています。
高齢者は腎機能が落ちていることが多いのでその点も注意です。

日本食品標準成分表で緑茶や麦茶に含まれるカリウムの量を比較すると

日常的に飲まれる飲み物として、コーヒー、玉露(濃い緑茶)は、麦茶に比べるとカリウムが豊富に含まれています。

以下は、日本食品標準成分表に記載されている100g当たりのカリウム含有量です。

100g当たりのカリウム含有量
緑茶(せん茶) 27mg
コーヒー 65mg
麦茶 6g

麦茶のカリウム含有量は100g当たり6mgで少なくなっています。もちろん、標準的ではなく非常に濃度が高い麦茶を作った場合には逆転することもあり得ます。

『麦茶』はみんなに安心な飲料!

麦茶の原料は大麦です。茶とはついていますが、他の茶とは違い茶葉が材料ではありません。
成分的にもカテキンやカフェインは入っておらず、亜鉛・リン・カルシウムなどのミネラル類、食物繊維やタンパク質、リノール酸なども含まれる健康サポート飲料です。
夏ならば特に麦茶はおすすめできますね!ただし、体や内臓が冷えやすいというデメリットもあるのでその点は注意です。

緑茶と内服薬とで飲み合わせの問題はある?

緑茶と内服薬では飲み合わせが問題となるものはほとんどありません。
以前、鉄剤と緑茶は併用してはいけないとの説がありましたが、影響は少ないことが分かってきています。
鉄剤との併用については、鉄剤を飲んでいる方は貧血であるという点が関係しており、紹介したタンニンが鉄吸収を阻害することが主な理由と考えられます。

お薬手帳やのお薬の説明書きの注意点を確認し、医師・薬剤師に相談してみましょう。

高齢者に緑茶を提供するとしたら

緑茶を飲みたいとおっしゃっている方に、『絶対に緑茶は飲んではいけない』というほどのものではないと思いますが、水の代わりに1日中摂取するのは緑茶よりはほうじ茶の方が好ましいと思われます。あくまでも体への影響という点と、経済的な面からです。日本人ならば、緑茶を飲むという行為は文化的な生活に欠かせないものですので、効能や経済的な理由を抜きにしたら自然と飲みたくなるのは当然と言えます。

ほうじ茶は、緑茶と比較して体に対する影響が少なく(逆を言えば効能が少ないとのも言えます)、なじみのあるお茶ではあるため、高齢者の施設では頻用されているのかもしれません。

麦茶は様々な面で優れている飲み物です。

緑茶のコストとほうじ茶のコストは大幅な違い

施設などで緑茶を導入するとしたらコストや手間がかかります。
実は私の家族も効能を期待して一般的にはカフェイン量が少ないと言われている水出し緑茶を日常的に飲用していたのですが、ある時子供がなかなか夜眠れていないことに気づき、緑茶からカフェインレスのルイボス茶に変えたところ、子供がよく眠れるようになりました。緑茶のカフェイン含有は結構高いようです。

不眠の原因は緑茶やコーヒーのカフェインの可能性もある

コーヒーを夜飲むと眠れないくなるということは容易に予想ができますが、緑茶も意外に不眠の原因になります。
緑茶を毎晩飲んでいる不眠気味の高齢者が、白湯に変えたところ不眠が解消されて寝つきが良くなったということも聞きます。
また、夜は早く寝てしっかり成長ホルモンを分泌させることが望ましい、幼児・児童も緑茶からカフェインレスのルイボス茶に変えたらよく寝るようになったという話もあります。

効能たっぷりのごぼう茶もおすすめ!

お茶には今まで述べてきたような「効能」が含まれていますが、ごぼう茶はカフェインは気にせず飲めます。ごぼう茶にはごぼう特有の成分が含まれます。自分で作ると楽しいです。
ごぼう茶の作り方の動画

カフェイン含有の飲み物は、できれば夜は飲まないこと!

カフェインは覚醒したいときにはメリットもありますが、一般的に言えば15時以降の摂取はできるだけ避けた方が良いです。
不眠や胃の荒れの原因になることもあります。
ほうじ茶なら大丈夫というわけではありませんが、緑茶やコーヒーに比べればカフェインなどの成分は少ないです。
夏ならば麦茶もいいですよね!いつも飲む定番の飲み物は、メリットデメリットを知ったうえで提供・摂取したいですね!

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