要介護認定等基準時間とは?48時間・1分間タイムスタディについて

 

「48時間・1分間タイムスタディ」とは、要介護認定の一時判定を行う際に用いられる手法で、被介護者の日常生活における介護必要度を時間で数値化する方法です。この手法は、48時間の観察期間中に1分単位で介護の内容と時間を記録し、そのデータを基に基準時間を算出します。この記事では、このタイムスタディの概要と要介護認定等基準時間の算出方法・利用方法について解説します。

48時間・1分間タイムスタディとは

「48時間・1分間タイムスタディ」とは、要介護認定の基準時間を測定するための手法で、被介護者の日常生活における介護の必要度を数値化することを目的としています。48時間・1分間タイムスタディとはのデータは、平成19年に特養、老健等の施設に入所している高齢者約3,500人を対象に調査を実施して算出されたものです。

この調査により集められたデータを「48時間・1分間タイムスタディデータ」と言い、要介護認定の一次判定を行う際に樹形モデルを用いた分類のアルゴリズムによりコンピューターでの判断基準として用いられています。

平成12年から14年まで採用されていた一次判定では、48時間・1分間タイムスタディデータだけでは不足している点もあり、痴呆(認知症)の症状が評価されていない点や分類が適切でない点等の問題が指摘され、厚生労働省は平成15年から新しいアルゴリズムを採用しました。

手法の概要

48時間・1分間タイムスタディは、被介護者の生活全般にわたる介護の必要性を正確に把握するため、48時間の生活全体を観察し、1分間ごとに介護の内容や時間を記録しています。この観察結果を基に、基準時間が計算されます。

要介護認定等基準時間とは

要介護認定等基準時間は、被介護者が必要とする介護の程度を時間で表したものです。この基準時間は、以下のような生活場面ごとに分類され、介護の必要度が評価されます。

直接生活介助 入浴、排せつ、食事等の介護
間接生活介助 洗濯、掃除等の家事援助等
問題行動関連行為 徘徊に対する探索、不潔な行為に対する後始末等
機能訓練関連行為 歩行訓練、日常生活訓練等の機能訓練
医療関連行為 輸液の管理、じょくそうの処置等の診療の補助

これらの生活場面ごとの記録を基に、要介護度を判定する基準時間が算出されます。

要介護認定基準時間の表

要介護認定の一時判定基準となる、要介護認定基準時間の基準表です。基準時間に基づき、要介護度が判定されます。

区分 要介護認定等基準時間
要支援1 30分未満
要支援2 30分以上50分未満
要介護1 50分以上70分未満
要介護2 70分以上90分未満
要介護3 90分以上110分未満
要介護4 110分以上130分未満
要介護5 130分以上

要介護認定等基準時間の留意点

要介護認定等基準時間は、あくまでも介護の必要性の目安であり、この標準時間が訪問介護・訪問看護などの在宅で受けられる介護サービスの合計時間と連動したりするわけではありません。

要介護認定等基準時間のよくある疑問

要介護認定等基準時間が60分だから一日に60分介護が必要という意味ですか?

要介護認定等基準時間が60分という結果はあくまで基準時間という算出方法でのポイントのようなものなので、実際に60分の介護が必要という意味ではありません。48時間で60分という意味でもありません。60ポイントなので一次判定では要介護2という判定になるというだけのもので、「分」という単位にはあまり意味はないと考えた方がわかりやすいです。

ケアマネなどが介護度を見込みで出すときにも要介護認定等基準時間を参考にするのですか?

要介護の認定は、認定調査の結果に基づき要介護認定等基準時間を算出して一次判定が行われ、その他の要素を補足して介護度が確定します。ケアマネも自分の担当の利用者などの介護度がどうなるか予測するときには、介護ソフトや資料などで自分で要介護認定等基準時間を算出して見込み介護度の見当をつけることもあります。

要介護認定の一時判定のロジック

コンピューターによる一時判定では、算出された要介護認定等基準時間に基づき、被介護者の介護必要度が判定されます。

コンピューターによる一時判定の樹形図の例

要介護認定の仕組みと手順、厚生労働省老人保健課

一次判定のコンピュータシステムは、訪問調査で得られた項目ごとの選択肢に基づき、各高齢者を分類します。そして、「1分間タイムスタディ・データ」から、その高齢者の心身の状態に最も近いデータを見つけ出し、そのデータを使用して要介護認定等基準時間を推計します。この方法により、個別の調査結果に基づいて適切な要介護度を算出します。

要介護認定の一時判定のロジック

要介護認定の仕組みと手順、厚生労働省老人保健課

これにより、要支援1,2、要介護1から要介護5までの各段階に分類され、必要な介護サービスの範囲や内容が決定されます。判定は、客観的なデータに基づくため、公正で一貫性のある判断が期待できます。

つまり、要介護認定の一次判定では、認定調査で調査した項目が点数化され、一次判定のコンピュータシステムで1分間タイムスタディ・データと照合して機械的に要介護認定等基準時間が導き出されるため、認定調査を公正で一貫した評価方法で行うことが重要であるということです。

要介護認定の仕組みについて全体の流れはこちら

まとめ

48時間・1分間タイムスタディは、要介護認定の基準時間を正確に算出するための重要な手法です。これにより、被介護者の介護必要度が客観的に評価され、適切な介護サービスの提供が可能となります。要介護認定のプロセスを理解することで、より良い介護支援を計画することができます。

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