社会資源とは 介護福祉でのフォーマル・インフォーマル・内的資源

 

社会資源の活用についてわかりやすく紹介します。地域資源に分類されるフォーマルサービスやインフォーマルサポートの例の一覧、利用者自身の内的資源を活用するエンパワメントアプローチ、介護福祉分野での社会資源の活用の重要性が分かります。

社会資源についての解説動画はこちら

社会資源の活用について、動画で学習したい場合にはこちらをご覧ください(ケアマネ向け)

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社会資源とは

社会資源とは、その人のニーズを満たすために動員される施設や設備、資金や物資、集団や個人の有する知識や技能の総称したものです。

社会資源について考えるとき、フォーマルサービスとインフォーマルサポートという概念がありますが、両分野の区分を明確に切り分けられるわけではなく、フォーマルに近いインフォーマルサポートもありますし、インフォーマルサポートに近いフォーマルサービスもあります。

社会資源の一覧

社会資源にはフォーマルとインフォーマルという概念がありますが、区分は不明瞭ですので、以下の社会資源の一覧は、例えばこのようなものが当てはまりますよという例示となります。

フォーマルサービス

フォーマルサービスとは、公的サービスを中心とする、目的が明確で安定的かつ専門的に提供されるものです。

  • 行政が主体となって供給されるサービス
  • 自治体による福祉施策、医療、介護保険サービス(介護、看護)
  • 医療法人や社会福祉法人、特定非営利活動法人(NPO)などが提供するサービス
  • 企業がサービスに対する対価を得て提供されるサービス

インフォーマルサポート

インフォーマルサポートとは、家族や近隣住民、ボランティアなどが供給するもので、安定的や専門的に供給されることが前提とはなり得ないものです。

  • 家族や親戚が行うサポート
  • 近隣住民が行うサポート
  • 友人や知人などが行うサポート
  • ボランティアで供給されるサポート
  • 地域の団体や組織が提供するサポート
  • 民生委員や児童委員、自治会などが供給するサポート

高齢者でも社会資源に依存せず、内的資源の活用も大切

要介護者などを対象に生活をコーディネートする時には、介護保険制度で提供されるサービスをどのように組み込むかや、家族や親戚などのインフォーマルなサポートをどのように巻き込んでいくかということに目が向きがちですが、社会資源だけでなく利用者そのものが持っている「内的資源」の活用を考えることも大切です。

内的資源とは

内的資源とは要介護者などの当事者自身が持っている能力、資産、意欲などのことです。

要介護の状態だからといって人やサービスに頼って生活するという側面だけで生活をコーディネートするのではなく、その方がもともと持っている能力や人脈、資産や意欲などの強みを引き出す「エンパワメントアプローチ」が再注目されています

エンパワメントアプローチとは

エンパワメントアプローチは、自らをコントロールしていく力を奪われた人が、本来に持っている力を取り戻していく過程であり、ケアマネジャーなどのコーディネーターがいろいろコントロールしてしまうだけではなく、本人が本来持っていた力を取り戻して本人自身が活かしていくという視点を取り入れたアプローチ方法です。

介護福祉分野での社会資源の活用の重要性

いろいろな社会資源の一覧について紹介しましたが、介護福祉の分野では、利用者のニーズ、望む生活を叶えるために社会資源の活用が重要だと言われています。

社会資源にはフォーマルサービスとインフォーマルサポートがあり、これらを生活ニーズを満たす実用的な形で利用者の生活に取り入れて、ある程度コントロールしていくことが必要です。フォーマルサービスは行政機関や企業などが、専門的サービスとして安定した提供を約束するものですが、インフォーマルサポートの場合にはお手伝いやおせっかいに近いような意味合いもあり必ず計画通りに供給されるということを約束されるようなものではありません。

このような関係性の中で、介護支援専門員(ケアマネジャー)などがそのつなぎ役として調整機能を果たすというのは理想だと考えられています。このような経緯から居宅サービス計画書(ケアプラン)などにも社会資源の活用を意識して取り入れていき、それぞれ渡す目的や目標を明記し、サービス担当者会議などを通してみんなで役割分担して取り組んでいくということ重要であり、推進されています。

まとめ

要介護の状態になってしまった高齢者などの生活を支えるために、介護保険サービスなどの公的なサービスであるフォーマルサービスは生活の基盤として重要な役割を果たします。一方で地域のボランティアや家族や親戚などが柔軟な対応をするインフォーマルサポートも利用者の生活の細やかな部分を支えてくれる心強く大切な要素です。さらには、要介護状態になると潜在化してしまいがちなご利用者本人の持つ能力や資産、意欲などの内的資源にも目を向け、その方の持つ生きる力、人生で培ってきた力を発揮できるように引き出していくことがエンパワメントアプローチであり、自立支援にもつながる欠かすことができない観点です。

利用者の生活全体を考え、利用者のニーズや生活目標に向けて、それぞれの組織や人の役割を明確にして、良い関係性の中で関わり合いがもてると理想的です。本人の内的資源を最大活用しつつ、その形を取り巻く社会の社会資源を上手に組み合わせていきましょう。

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