高血圧とは 高血圧の分類と動脈硬化や血糖値との関係

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バイタルサインのひとつである血圧ですが、健康管理の中で「高血圧」を予防することが大切だと言われています。高血圧の定義、高血圧の原因、動脈硬化・心筋梗塞・狭心症などの病気との関係性、悪玉コレステロール・血糖値など高血圧に関連する血液成分などを紹介します。

高血糖(糖尿病)と高血圧、動脈硬化の関係を知り、綺麗な体を維持しましょう!

高血圧の定義

日本高血圧学会の基準では、収縮時血圧が140mmHg以上、または拡張期血圧が90mmHg以上の場合に高血圧と定義されています。

日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会によると、以下のような分類で正常血圧や高血圧の基準を設けています。

分類 収縮期血圧/拡張期血圧
(単位:mmHg)
正常血圧 <115 / <75
正常高値血圧 115-124 / <75
高値血圧 125-134 / 75-84
I度高血圧 135-144 / 85-89
II度高血圧 145-159 / 90-99
III度高血圧 ≧160 / ≧100

高血圧治療ガイドライン

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高血圧の原因

高血圧の最も大きな原因は、塩分のとりすぎです。「日本人の食事摂取基準(2020年版)」の目標量では、成人男性で7.5g未満、成人女性で6.5g未満とされています。

その他にも以下のような危険因子が高血圧の原因として挙げられています。

高血圧の危険因子

  • 塩分の過剰摂取
  • 喫煙
  • 肥満
  • 運動不足
  • 糖尿病
  • 遺伝的要因
  • 多量の飲酒
  • ストレス

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高血圧と動脈硬化の関係性

動脈硬化で血管が固くなるから血管の内側にかかる圧が高くなるので高血圧になる話もありますが、動脈硬化が高血圧の原因というよりは、動脈硬化になるようないわゆる不健康な生活をしている人が高血圧状態になりやすいという方がもしかすると正しいのかもしれません。

少なくとも高血圧であることが多い状態とは健康上の黄色信号のサインではあります。

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糖尿病と動脈硬化の関係性

血液の主要な成分

血液の主成分は、赤血球、白血球、血しょう板、そして血漿(けっしょう)です。血漿はほとんど水です。
血漿という水に、ぷかぷかとその他のものが流れているというものなのです。
栄養の話でよく出てくる、アミノ酸も、ブドウ糖も、コレステロール(脂)も、ミネラルもみんな血漿という水に流れて移動しています。

悪玉コレステロールと高血圧、動脈硬化

悪玉コレステロールが血の中に増えると、脂が血管の壁にこびりつき、血管の傷の中に侵入したりしてコレステロールの塊ができます。このような状態で血管の壁が厚くなった箇所を「アテローム」と呼びます。
細いところにポンプで血を送ると、圧が高くなります。アテロームの周りも、破けないように血管の壁が自動的に厚くなります。つぶれると血管のかさぶたのようになり更に血が流れにくくなり血圧も上がります。このようなことを繰り返しているとだんだんに血管が固くなり、血栓もできやすい状態になっていきます。
また、近年の研究で糖分も影響していると言われ始めました。

 

糖尿病と高血圧、動脈硬化の関係

糖尿病は、体の中の糖分の代謝ができなくなり、血中に糖分がたくさんある状態です。血中の糖分がどれくらい含まれているかを「血糖値」と言います。

血液に糖が増えると、砂糖水のようにドロドロベタベタとしてきます。極端ですが、血液に糖分が多い状態とは、水あめのような状態を想像してみてください。血液は流れにくくなり、血管の壁にもネットリ張り付きます。

すると血管壁のコラーゲンと結びつき、なんと血管の壁で固まってしまいます。血管壁で固まった糖分は多少は溶けるかもしれませんが、こびりついてしまい、血管の壁を痛めます。
血管の方も破けてなるものかと、壁を厚くして硬くして対応します。
結果として血管のしなやかさが失われて動脈硬化の状態になるといわれています。

動脈硬化と心筋梗塞・狭心症

動脈硬化の人は、血管の壁が傷つき厚くなり、糖分やコレステロールなどが血管壁にくっつき、かさぶたのような状態を経て、血管が硬くなっていきます。

この状態が悪化して心臓の血管がが詰まってしまったら心筋梗塞、もう少しでつまりそうな状態を狭心症と言います。

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高血圧や動脈硬化の予防法

高血圧や動脈硬化を予防する方法としては、食事・運動が大切です。

食事に関しては、塩分の摂取を控えることを心掛けることが重要です。日本食やファーストフードなどにはかなり多くの塩分(ナトリウム)が含まれています。これらをなるべく減らすことを心がけましょう。

野菜・果物・大豆・木の実・魚類などに多く含まれている「カリウム」には、腎臓から食塩を排泄しやすくする働きがあります。

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高血圧は生物の恒常性・体内の浸透圧を保つ生理現象

高血圧は脳卒中などいろいろな病気のもととして絶対に避けるように言われていますが、必ずしも高血圧が悪ではないという話もあります。

血圧は生物がごく普通に調整しているものであり、理由があって高くなっています。例えば、塩分摂取が血圧を上昇させてしまうので塩分は摂ってはいけないかというと賛否あります。

塩分(ナトリウム)を摂取すると血圧が上がるメカニズムは、体の中のあらゆる細胞でカリウムとナトリウムは血液の浸透圧を一定に保つために働いていることに関係しているといわれています。塩分摂取によ血液の浸透圧を保つために血液中の水分が増えるため、結果的に、体内を循環する血液量を増やし血管内の圧が高まります。

仮にこの状態で降圧剤などの高血圧の治療薬を内服し、それでもなお今まで通りの塩分量を摂取していたとすると、体の浸透圧のバランスを保つために別の部分で調整します。それがむくみとして現れたり、腎臓でろ過しきれなくなったりという弊害を生むこともあります。

生物の体はよくできていて、そのよくできている状態でも「生活習慣」として無理が祟ると病気になります。高血圧気味な状態とは、体に負担がかかりだしているサインの一つですので体からのサインを大切に健康的な生活を送りましょう。

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