介護・医療・福祉などの事業は、憲法で言う生存権や基本的人権などを守りつつ、具体的な事業の方針は各法律に従い、実務の具体的で細かなことは通知や通達、事務連絡などを参考にしていき法令を遵守した運営が求められます。
この記事では、法令や行政機関からの連絡の種類についてザックリ触れてみたいと思います。

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法令の種類

法令にはいろいろな種類があり、それぞれ上位の内容に基づいて制定されていきます。
法律> 政令 > 省令(施行令・施行規則) > 告示 > 通知・通達・事務連絡・お知らせ・Q&A

法律

法律は国会の決議が行われて制定される法形式です。
法律は、日本国憲法の下位にあり、章・条・項で体系的に定められたものです。
具体的な事項、実務的な事項は政令以下で発せられていきます。

政令

政令は、内閣が制定するものです。
国務大臣が署名して、内閣総理大臣が連署し、天皇が交付する形をとります。
行政機関が制定する命令の中では最も優先的な効力をもちます。

省令(施行令・施行規則)

省令は、各省の大臣が発するもので、各省にて制定・改廃されます。
法律で抽象的に表現されている部分を補う形で施行令が発せられ、さらに細分化された内容が施行規則で発せられます。

告示

告示は、法律の規定する内容について知らしめる必要がある事項を広く一般に知らせるものです。
法律とリンクしているため、告示とそれより上位の内容に違反した場合は法律で定められた罰則に基づいて罰せられる場合もあります。

通知・通達・事務連絡・お知らせ・Q&A

厚生労働省介護保険通知
通知・通達・事務連絡・お知らせ・Q&Aは、行政官庁が管轄する機関に対して出す指示・補足等です。
通知・通達以下は事業者にとっては法的な拘束力はありません。通知・通達は行政機関が行政機関もしくはその機関の職員に発するもので、関係する公務員にとっては内容によっては拘束力があります。
事業者に対するものではないものが多いですが、管轄する行政機関の方向性や運用について知ることができるため事業者も参考にすることが多い文書です。
事務連絡・お知らせ・Q&Aは行政機関から事業者に対して出される場合もあります。
管轄する組織に対して出されるお知らせのようなもので、主として法令の解釈、運用、行政の方針に関連するものとなっています。

厚生労働省からの通知等の種類

医療・保険・福祉・就労などの分野では厚生労働省からの通知等が発せられ、実務や手続きに関連してきます。
これらの発信元により「○○発 第△△号」のようなナンバーが掲載されています。例えば以下のようなものです。

医政発とは

医政発とは、厚生労働省医政局が出した通知・通達・事務連絡で、厚生労働省医政局長通知の略です。

老発とは

老発とは、厚生労働省老健局が出した通知・通達・事務連絡で、厚生労働省老健局長通知の略です。

薬食発とは

薬食発とは、厚生労働省医薬食品局が出した通知で、厚生労働省医薬食品局長通知の略です。

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厚生労働省法令等データベースサービス

厚生労働省法令等データベースサービス
法律と通知はたくさんあるため時間が経つとわからなくなってしまいますが、厚生労働省はじめ各省庁ではデータベースで体系的に管理しており閲覧できます。厚生労働省 法令等データベースサービスでは、検索したい用語を決定して法律法令や通知などから検索することができます。

法令検索

法令検索では、厚生労働省所管の法律、政令、省令、告示等を検索できます。

通知検索

通知検索では、厚生労働省所管の主な訓令、通知、公示等を検索できます。

公示閲覧

公示閲覧では、厚生労働省所管の主な公示等について閲覧できます。

法令順守 介護医療で重視されるコンプライアンス

世の中、法令を遵守することが意識づけられてきました。
医療人は、コンプライアンスと聞くと、肺のやわらかさのことだと思ってしまいますが、世間一般的には法令を守ることです。
医療・介護・福祉は、行政機関から監査・指導される制度内の事業です。
日本の国の最高法規である日本国憲法に基づいて作られてきた法律に従って、各種実務的な通知通達が出されながら制度が整っていきます。制度を知ることも守ることも難しいことですが、これらの関連する法規を守りながら仕事していきたいですね。
 

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