2018年7月20日に厚生労働省は、「平成29年簡易生命表の概況」を発表しました。
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平成29年(2017年)の平均寿命は、男性81.09歳、女性87.26歳
平成29年(2017年)の平均寿命は、男性81.09歳、女性87.26歳となり男女ともに過去最高を更新しました。日本の平均寿命は下がるかもという予測も出回っておりましたが、2018年時点で最新の発表では過去最高を更新してます。国別の平均寿命のランキングをみてみると、厚生労働省の調査した中では日本は男性女性ともにトップクラスでした。
高齢者の比率がますます高くなる日本において、平均寿命の推移は政策や社会保障、世論などを形成する重要なデータとなります。
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平成29年簡易生命表について
平成29年簡易生命表は、日本にいる日本人について、平成29年1年間の死亡状況が今後変化しないと仮定したときに、各年齢の者が1年以内に死亡する確率や、平均してあと何年
生きられるかという期待値などを、死亡率や平均余命などの指標(生命関数)によって表したものである。
これらの生命関数は、男女別に各年齢の人口と死亡数によって計算されるため、その値は現実の我が国の年齢構成には左右されず、死亡状況のみを表している。したがって、日本の
死亡状況を厳密に分析する上で不可欠なものとなっている。また、0歳の平均余命である「平均寿命」は、全ての年齢の死亡状況を集約したものであり、保健福祉水準を総合的に示す指
標として広く活用されている。
なお、日本の生命表として、厚生労働省では、「完全生命表」と「簡易生命表」の2種類を作成・公表しており、「簡易生命表」は、人口推計による人口や人口動態統計月報年計(概
数)による死亡数、出生数を基に毎年作成している。また、「完全生命表」は、国勢調査による人口(確定数)や人口動態統計(確定数)による死亡数、出生数を基に5年ごとに作成
している。これらの生命表は、特に重要な統計として、統計法に基づき基幹統計に指定されている。引用:平成29年簡易生命表について , 平成29年簡易生命表の概況, 厚生労働省
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日本の平均寿命の推移
2018年7月20日に厚生労働省から発表された「平成29年簡易生命表」によると、男の平均寿命は男性81.09歳、女の平均寿命は女性87.26歳となりました。
図に表すと以下のような形で、昭和時代と比較して伸張しているのがわかります。
昨年、平成28年(2016年)平均寿命は、男性80.98歳、女性87.14歳となっています。
2017年までの日本の平均寿命の推移のグラフ
2017年までの日本の平均寿命推移表
和暦 | 男 | 女 | 男女差 |
昭和22年 | 50.06 | 53.96 | 3.9 |
昭和40年 | 67.74 | 72.92 | 5.18 |
昭和60年 | 74.78 | 80.48 | 5.7 |
平成17年 | 78.56 | 85.52 | 6.96 |
平成28年 | 80.98 | 87.14 | 6.16 |
平成29年 | 81.09 | 87.26 | 6.17 |
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平均寿命の国際比較 日本と主な国との平均寿命の年次推移
日本の平均寿命は世界的に見ても男女ともに高い水準となっています。一方アメリカ合衆国は先進国の中でも男女ともに平均寿命は短くなっています。
ただし平均寿命の算出方法は国際的な基準がなく、各国データの作成方法が異なるため厳密な比較は困難とのことです。
このグラフには記載がありませんが、厚生労働省の調べによると、日本の平均寿命は世界でも高水準を維持していますが、必ずしも世界で1位というわけではなく、香港、スイス、スペイン等が上位にランクインしている可能性があるそうです。
男 | 女 |
第1位 香 港 2017年 81.70 年 | 第1位 香 港 2017年 87.66 年 |
第2位 ス イ ス 2016年 81.5 年 | 第2位 日 本 2017年 87.26 年 |
第3位 日 本 2017年 81.09 年 | 第3位 ス ペ イ ン 2016年 85.84 年 |
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日本の死因分析 死因別・年齢別 死亡確率
死因別死亡確率
人はいずれ何らかの死因で死亡することになるが、生命表上で、ある年齢の者が将来どの死因で死亡するかを計算し、確率の形で表したものが死因別死亡確率である。
平成 29 年の死因別死亡確率をみると、0歳では男女とも悪性新生物が最も高く、次いで、男では心疾患、肺炎、脳血管疾患、女では心疾患、脳血管疾患、肺炎の順になっている。65
歳では男女とも0歳に比べ悪性新生物の死亡確率が低く、他の3死因の死亡確率が高くなっており、75 歳では更にこの傾向が強くなっている。一方、90 歳では男女とも脳血管疾患の死亡
確率が 75 歳より低くなっている。
前年と比較すると、悪性新生物、脳血管疾患及び肺炎の死亡確率は、男女とも0歳、65 歳、75 歳及び 90 歳のすべての年齢で低下している。一方、心疾患の死亡確率は、男女とも0歳、
65 歳、75 歳及び 90 歳のすべての年齢で上昇している。
「悪性新生物、心疾患及び脳血管疾患」の死亡確率は、男では0歳及び 65 歳で5割を超えているが、女では0歳、65 歳、75 歳及び 90 歳のすべての年齢で5割を下回っている。(図5、
表6)
引用:「平成 29 年簡易生命表の概況」, 厚生労働省 政策統括官付参事官付人口動態・保健社会統計室, 平成30年7月20日
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