保育士試験の筆記試験・実技試験・合格率・対策を徹底解説!
 

保育士試験は多くの希望者が挑戦する難関試験の一つです。筆記試験の内容から実技試験のポイント、さらには合格率の動向や効果的な対策まで、本記事では保育士試験に関する情報を徹底的に解説します。これから試験を受験される方、再挑戦を考えている方、保育士を目指すすべての方へ、合格への道をしっかりとサポートします。

保育士試験の概要と日程

保育士試験は、児童福祉法に基づく国家資格「保育士資格」を取得するための試験です。試験は年2回、春(前期)と秋(後期)に実施されます。筆記試験と実技試験の2つの部分から成り立っており、両方に合格することで保育士資格を取得できます。

保育士試験の筆記試験の合格ライン・出題項目と内容

筆記試験はマークシート方式で、全9科目から成り立っています。各科目は100点満点で、60点(6割)以上を取得することで合格となります。ただし、教育原理および社会的養護は50点満点で、30点以上が合格ラインです。

出題される科目とその範囲は以下です。

科目 出題内容の例
保育原理 保育の意義・目的、保育に関する法令・制度、保育所保育指針、保育の思想と歴史的変遷、乳児保育、障害児保育、子育て支援等
教育原理 教育の目的・役割、教育心理学の原理、学習理論、教育方法・技術、教育評価
社会的養護 養護の目的・原理、養護活動の実際、児童の権利、養護施設の役割・運営等
子ども家庭福祉 保育の社会的役割・責任、子ども・家庭の福祉に関する法体系、子育て支援新制度、子ども家庭福祉と保育、子ども家庭福祉の法体系における保育の位置付けなど
社会福祉 社会福祉の目的・原理、福祉制度、社会保障、福祉施設の役割・運営等
保育の心理学 子どもの発達段階、発達理論、子どもの認知・感情・社会的発達、教育心理学の基本概念など
子どもの保健 子どもの病気・予防、保健活動、子どもの健康管理、保健教育の方法など
子どもの食と栄養 栄養学の基礎知識、子どもの食事の管理、食事療法、食育の重要性、子どもの成長と食事の関係など
保育実習理論 実習の目的・方法、指導技術、実習評価の方法、実習指導者の役割、実習生の態度や姿勢など
実技試験の内容 子どもの遊び・活動指導、歌・楽器の演奏、子どもへの対応・ケア、実技試験の準備・進行など

さすが、保育士は国家資格なので世代範囲も幅広いですね。単純に子供が好きというだけではなく国の制度なども学び習得するので、意外とこの部分が仕事をするときにパパママとの関わりなどで役立つんですよね。

保育士試験の実務試験の合格ラインと内容

実技試験は、筆記試験の全科目に合格した者のみが受験資格を得られます。試験内容は音楽、造形、言語の3つの中から2科目を選択し、各科目で50点満点中30点以上を取得することで合格となります。

保育士試験の実技試験の概要

分野 出題内容 求められる力
音楽 課題曲(2曲)の両方を弾き歌いする。 保育士として必要な歌、伴奏の技術、リズムなど、総合的に豊かな表現ができること。
造形 保育の一場面を絵画で表現する。 保育士として必要な造形表現(情景及び人物等を豊かにイメージした描写や色づかいなど)ができること。
言語 3歳児クラスの子どもに「3分間のお話」をすることを想定し、4つのお話のうち一つを選択し、子どもが集中して聴けるようなお話を行う。 保育士として必要な基本的な声の出し方、表現上の技術、幼児に対する話し方ができること。

実技試験の対策

分野 試験内容 対策のポイント
音楽 ピアノ・アコースティックギター・アコーディオンのうちいずれかを選択し、課題曲2曲を弾き歌う。 弾き歌いしやすい楽譜を選ぶこと、練習は録画して反省点を振り返ること。
造形 縦横19cmの枠内に、保育の一場面を絵で表現する。 絵を描く工程を考えて練習すること、制限時間内に描く練習を繰り返すこと。
言語 子どもが集中して聞けるような「3分間のお話」を行う。 ストーリーを原稿用紙にまとめること、子どもが楽しめるような工夫をすること。

保育士試験の合格率

過去5年間の保育士試験の合格率は以下の通りです。

年度 合格率 備考
2017年 21.6% -
2018年 19.7% -
2019年 23.9% -
2020年 24.8% 新型コロナウイルスの影響で前期筆記試験が中止
2021年 20.0% -

保育士試験の合格率は、他の医療・福祉分野の国家試験と比較しても低い傾向にあります。

筆記試験の合格率は概ね20%前後実技試験の合格率は約9割となっています。

保育士の国家試験の場合には筆記試験の難易度が高くなっているという傾向がありそうです。

保育士試験の難易度とその理由

保育士試験の筆記試験は9科目と広範囲から出題されるため、全科目で高得点を取得する必要があります。このため、合格率が低いとされる主な理由は、出題範囲の広さと全科目での高得点が求められることです。保育士の国家試験の出題範囲、特に筆記試験に関しては世代内容の範囲がとても多様であり、単純に保育に関する内容だけでなく教育の理論や、社会福祉制度、子供の食と栄養のことなどまでいろいろなことを習得している必要があります。

まとめ

保育士試験は、筆記試験と実技試験の2つの部分から成り立っており、その内容は広範囲で難易度が高いとされています。合格率は概ね20%前後で、これは出題範囲の広さと全科目での高得点が求められるためです。試験に合格するためには、幅広く、かつまんべんなく知識を身に着けることが必要とされています。

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