新型インフルエンザ対策、抗インフルエンザウイルス薬の備蓄について。加湿・マスク・手洗いと予防接種の対策も。
厚生労働省では抗インフルエンザ薬の備蓄をしています。
現行のインフルエンザの治療薬の備蓄薬はタミフル、リレンザに限定されていますが、臨床現場では、インフルエンザの治療薬は大きく4種類あり、イナビル、リレンザ、タミフル、ラピアクタが広く使われていることを踏まえ、2015年(平成27年)は抗インフルエンザ薬の備蓄薬の多様化を図る方針です。
備蓄目標量については、平成 21 年の新型インフルエンザの状況、最近のインフルエンザ治療の状況等を踏まえ、治療のあり方、予防投与のあり方、季節性インフルエンザ同時流行の可能性に関し再検討としています。
各薬剤の備蓄割合については、市場流通の比率等を踏まえて、新たな薬剤の備蓄は計画的に行うこととし、タミフルドライシロップ → ラピアクタ → イナビル の順で備蓄を勧めていく方針です。
このページの目次
新型インフルエンザとは?
これまで人の間で流行を起こしたことのないインフルエンザウイルスが、トリやブタの 世界から人の世界に入り、新たに人から人に感染するようになったもの、またはかつて世界 的規模で流行したインフルエンザで、その後流行することなく長期間が経過し、現在の国民 が免疫を獲得していないインフルエンザです。
毎年流行を繰り返す季節性のインフルエンザと異なり、ほとんどの人がそのウイルスに 対する免疫をもっていないため、ウイルスが人から人へ効率よく感染し、世界的大流行 (パンデミック)となるおそれがあります。
新型インフルエンザ等対策について 新型インフルエンザ等対策について ~新型インフルエンザ等の発生に対する危機管理~ 内閣官房新型インフルエンザ等対策室
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現行の抗インフルエンザウイルス薬の備蓄方針
新型インフルエンザ対策における抗インフルエンザウイルス薬の備蓄について、健康局結核感染症課 新型インフルエンザ対策推進室では方針を立てています。
新型インフルエンザ等対策政府行動計画 (H25.6 閣議決定)
国は、諸外国における備蓄状況や最新の医学的な知見等を踏まえ、 国民の45%に相当する量を目標として、抗インフルエンザウイルス 薬を備蓄。その際、現在の備蓄状況や流通の状況等も勘案する。
抗インフルエンザ薬に関するガイドライン(H25.6 関係省庁対策会議決定)
備蓄目標量は5,700万人分(※)とし、流通備蓄分400万人分を除き、 国と都道府県で均等に備蓄。
(※)総務省住民基本台帳に基づく人口(平成24年3月31日現在)抗インフルエンザウイルス薬の備蓄の考え方等について (H25.3 厚生労働省健康局結核感染症課長通知)
備蓄薬剤と割合について、タミフル8割・リレンザ2割を目標。
引用
資料1 新型インフルエンザ対策における抗インフルエンザウイルス薬の備蓄について(PDF:447KB), 平成27年9月11日(金), 厚生労働省-第3回新型インフルエンザ対策に関する小委員会
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インフルエンザのタミフル、リレンザ、イナビル、アビガンってどんな薬?
病院に行き、インフルエンザと診断されると、薬が処方されます。
厚生労働省でも、抗インフルエンザ薬の種類と特徴をまとめています。
先に海外で流行したエボラ出血熱の時に、富士フイルムグループの富山化学工業が開発したアビガンが注目されました。
アビガンは、ポスト『タミフル』といわれる“期待の新薬”だったが…
このアビガンは、2014年3月24日に日本国内での製造販売承認取得を発表しています。
これには、適応対象は「新型または再興型インフルエンザ感染症」で、「他の抗インフルエンザウイルス薬が無効または効果不十分なものに限る」という条件が付きました。
タミフルなど既存薬は、ウイルスを細胞内に閉じ込めて増殖を防ぐ。対してアビガンは、感染した細胞内で、ウイルスの遺伝子複製を阻害して増殖を防ぐ。
作用メカニズムが異なれば、既存薬に耐性を持ったウイルスに対しても十分な効果を発揮すると考えられている。安全性に多少の不安があっても、「作用メカニズムの新規性に期待し、非常事態への備えとして生き残った」(厚労省関係者)のである。
引用 条件付き承認で普及に足かせ 富山化学インフル薬の“無念”|inside Enterprise|ダイヤモンド・オンライン
アビガンは、薬としての作用のしかたが違うので、他の薬が効かなかった時の最後の手段として使用するという形になっています。
現在海外に権利のあるタミフルやリレンザが中心に使用されていますが、異常行動などの副作用の問題ははっきりとしていません。
ひょっとしたらアビガンはそれらに比べて安全かもしれませんが、おそらく利権問題も絡んでいるのでは…という印象を受けます。
ちなみに日本では保険適応でインフルエンザ検査を受けて、保険適応でタミフルなどが処方されますが、海外ではどちらも自費負担なので上記の薬価をまるまる支払いだそうです。
3200円の薬を、5,700万人分というと、1800億円以上の支出です。それをいい状態で維持するのもかなりの維持費かと思います。
費用対効果だけでは測り知れませんが、少し考えさせられる問題ですね。
子どものインフルエンザには、タミフル、リレンザ、イナビルどれ?
原則、年齢が0~10代の未成年にはタミフルではなくリレンザ吸引を一般的処方する事が多いようです。(異常行動の件がまだ未解明とされているので)
最近は吸引できない子供はタミフルドライシロップという選択もあるようです。
二十代以上の人にはタミフル処方が多くなっているようです。最近はイナビルの処方率も高くなって来ました。
また、吐き気のある人には内服薬よりも吸入薬のリレンザ、又はイナビルを処方する事もあるそうです。
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インフルエンザにかからないための対策とは?
昨年のインフルエンザが流行するシーズンに、対策をまとめました。
詳細はこちらをご覧ください。 → インフルエンザ対策?冬の湿度の基準は?加湿器やりすぎもカビが?
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インフルエンザの予防接種は効果あり?
インフルエンザワクチンは、その年に流行するであろうウイルスを予想してワクチンが作られます。
ですから、ウイルスの種類が外れた場合は、予防接種をしても罹患してしまう場合があります。
予防接種という予防以外に、最近ちょっと変わった予防商品が爆発的ヒットしております。
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インフルエンザ対策の基本は3つ!加湿・マスク・手洗い
インフルエンザ対策の基本は、加湿・マスク・手洗いです。喉の湿度を保ち、ウイルスを体内に侵入させないことが予防で大切です。
マスクは、ウイルスを含む空気を吸い込むことを遮断するだけでなく、常に口やのどの保湿ができる点が重要です。
屋内の加湿も同様で、喉の乾燥により、喉の粘膜が乾燥してカピカピになるとウイルスが隙間から入りやすくなるのでそれを防ぐことで予防になるということです。
また、湿度が高いとウイルス自体の活性が落ちることも発見されています。
厚生労働省でも、インフルエンザ対策についていろいろな啓発資料を作成しています。
以下は、インフルエンザ対策 啓発ツール|厚生労働省 から一つ取り上げました。
この他にもいろいろなリーフレットなどが公開されていますので、自分の身近な対策方法をそれぞれ見ておくと知らないよりも良い対策ができるかと思います。
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