脈圧が大きいと なぜ動脈硬化を疑うのか 理由とメカニズム
 

高血圧が続くと動脈硬化になるリスクが高くなると言われますが、収縮時血圧と拡張期血圧の差である「脈圧」も動脈硬化と関連しています。

動脈硬化の状態で脈圧が大きくなるのはなぜなのか、そのメカニズムについて紹介します。

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脈圧とは

脈圧とは、収縮期血圧(上の血圧)と拡張期血圧(下の血圧)の差のことです。脈圧の正常値は、40〜60mmHg程度と言われています。高齢者の場合、血管老化により動脈硬化は進んでいるため脈圧が高く出る傾向があります。

血管の構造 血管内膜・血管中膜・血管外膜

血管の構造 血管内膜・血管中膜・血管外膜
血管は何層かになっており、一番内側には血管内膜(内皮細胞)という薄い部分があります。
そしてその外に血管壁(血管中膜・血管外膜)という壁があります。血管内膜はやわらかいので、高血圧や糖尿病などで容易に傷つきやすいです。

動脈硬化とは、血管内膜が傷付き、血管壁が弾力を失う

動脈硬化では、血管の弾力が低下して血管抵抗が増大し高血圧になります。血管にかかる負担が大きく、軟らかい血管内膜は引き伸ばされて弱い状態になります。
この状態で血管に炎症が起きたりすると、容易に膜が破け、血管壁との間にコレステロールがたまったりします。これをアテロームといいます。
アテロームが溜まったり、血管内膜にかさぶたができたりすると、血液が流れる部分(血管内腔)が狭くなります。また、血管内が傷つくとそれを補うために血管が厚く硬くなっていきます。動脈硬化になると血管を広げようとする物質も出にくくなり、さらに血圧上昇・動脈硬化・高血圧・脈圧拡大という悪循環となります。

脈圧が高いと動脈硬化のサインになる理由のメカニズム

脈拍を波で表すと、前進波と反射波の合成で収縮期血圧になる

脈圧は 前進波と反射波の合成の収縮期血圧と拡張期血圧の差
心臓のポンプで押し出された血液は、動脈に送られます。動脈が軟らかければ、すんなりと血液が血管内を通過していきます。血管は抹消に行くほど細くなっているので渋滞します。

動脈硬化や血管が老化した状態だと、血管の弾力が低下しているため、途中を通れない血液が早い段階で逆流してきます。脈拍は押し出された分(前進波)が形成しますが、戻ってきた分(反射波)があり、血液が駆出されていない心臓の拡張期に血圧が低下します逆流とは言っても心臓は1秒でまた次の拍動をするのですぐに押し出されますので、この前進波と反射波とが合わさって収縮時血圧は高くなります。

脈圧が動脈硬化で高い値になる理由

動脈硬化だと、反射波が早く戻ってくるため、収縮期血圧が上昇し、拡張期血圧が低下します。その結果、脈圧が大きい値になります。

脈圧は高血圧と動脈硬化と関連が深いと言われる理由がこのメカニズムによるものです。

脈圧も意識した血圧測定と健康管理

バイタルチェックをするとき、血圧や脈拍は測定しますが、脈圧は敢えて計算することはあまりありません。

今回紹介した脈拍が高いときの血管の状態を考えて血圧測定すると、血管の健康についてもちょっと管理していきたくなるかもしれません。

ただし、「脈圧が高いから動脈硬化だ」「動脈硬化だから脈圧が大きくなっている」と決めつけてしまってはいけません。

動脈硬化では血管内を血液が流れにくくなっていることは確かですが、それだけが原因ではないかもしれませんし、別の病気が隠れているかもしれません。

バイタルサインをいろいろ測定する中で、通常の値と違ってきた時には人間ドックや医療機関を受診したりして体内の状態を調べてもらいましょう。

 

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